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Talk About Superstar feat. adidas Originals 俳優・村上虹郎は「スーパースター」に成り得るのか。

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PROFILE

村上虹郎

1997年生まれ。俳優。2014年、河瀬直美監督作の映画『2つ目の窓』でデビュー。3/28より2本目の主演映画「忘れないと誓ったぼくがいた」が全国公開。2/22WOWOWドラマ「天使のナイフ」がスタートする。

映画「忘れないと誓った僕がいた」公式サイト
wasuboku.com

ドラマW(WOWOW)「天使のナイフ」公式サイト
www.wowow.co.jp/dramaw/tenshi/

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スリー ブラインド マイスのジャケット ¥42,000+税、カットソー ¥23,000+税(ともにストリームス 03-3403-5514)、バナル シック ビザールのクラッシュパンツ ¥42,000+税、ヘアバンド 各¥3,800+税(ともにADD 03-3405-5090)、エルエフシーのシルバーネックレス ¥91,820+税、エム・コーエンのビーズネックレス ¥49,000+税(ともにS.O.S fp 恵比寿本店 03-3461-4875)


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着ている洋服が普通でも、個性のある人間になりたかった。

ー幼い頃、どんな少年だったのか教えてください。

村上:7歳か8歳くらいまでは、物凄く明るい子供だったと思います。サービス精神が旺盛で、他人に気を使って毎日を過ごしていました。でも、どこかのタイミングで反抗期がきて、すごく性格が悪くなってしまった(笑)。愛想を振りまく自分に嫌気がさしたというか…。恵まれた環境への反骨心があったのかもしれません。以降、自分の人生を振り返ってみると、ほとんどが反抗期なんですよ。

ーなるほど。

村上:なにごとも器用にこなしてしまう、そんな自分に苛立つようになってきたんです。周囲に気を使ってばかりで、素の自分がどこにあるのか見えなくなってきてしまった。それで言動がどんどん派手になっていって、しまいには友だちに対しても嫌味を言ったりして…。正直、クラスでは嫌われていたんじゃないかな(笑)。もちろん今でも繋がっている友だちはいますけど。

ーご両親の存在を考えると、派手になったというのは頷けるような気もします。

村上:いや、両親が有名人だからという理由でも無いんです。むしろ、その上で自分のことをもっとフラットに見て欲しい、自分を表現したいという気持ちのほうが強くありました。

ーつまり村上虹郎という存在そのものを見て欲しいと。

村上:そういうことですね。例えば身にまとう洋服だってそうです。かつては錚々たるブランドを知らずに着ていました。けれど、中学くらいになると両親のおかげで着せられている自分が見えてくるじゃないですか。むしろ、着ている洋服は普通だけど、個性のある人間になりたかった。

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アディダス オリジナルス「SUPERSTAR 80s VINTAGE DX」¥16,000+税(アディダスグループお客様窓口 0570-033-033)

ユーズドのポンチョ ¥8,500+税(少年Junk 03-3403-5864))、ブフトのパーカ ¥21,000+税(O代官山 03-6416-1187)、ユーズドのストール ¥10,000+税(ラムホール/ベルーフ 03-5489-6567)、ザ ヴィリディアンのパンツ ¥26,000+税(ザ ヴィリディアン 03-5447-2100)、スリー ブラインド マイスのハット ¥26,000+税(ストリームス 03-3403-5514)


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自分が選んだ道だから、突き詰められた。

ーその頃から自分を俯瞰して見ていたんですね。そんな村上さんにとって17歳で俳優を志した自分はどう見えていますか?

村上:正直、俯瞰する余裕もありませんでした。とにかくがむしゃらですよ。経験豊富なスタッフの方々のなかにド素人の僕が放り込まれて、演技をしなければいけない。振り返ってみると、撮影中は毎日苦しんでいましたね。ただ、いざクランクアップを迎えると寂しさを感じたんです。それは自分の意思で選んだ道だったからなんですよね。親に言われたことに反抗し続けてきた僕が、自ら選んだ世界。だからこそ、悩んだり、苦みながら、ストイックに演技を突き詰めていくことができた。さらにそういった経験を積ませてもらえるのは、幸せなことなんだと気付くこともできました。

ーいまではCMにも出演されてます。

村上:CMと映画では、現場の雰囲気がまったく違うんです。どちらも過酷ではあることに違いは無いんですけど、映画の現場の緊張感は独特なものがあるんですよね。まだまだいろんなことに挑戦はしていきたいんですけど、やっぱり映画の世界で活躍できる俳優に成長したいですね。

ー映画は観るのも好きなんですか?

村上:大好きです。バカみたいに見てますよ。多いときは1日に4本くらい。役者としてはリバー・フェニックス、監督としてはジム・ジャームッシュの作品が好きです。

ー17歳でそのセンスは、渋いですね(笑)。父親から影響を受けた部分もあるのでしょうか?

村上:父親は後発で映画を意識的に観るようになって、のめり込んでいったんですよ。僕の場合は、割と自然に映画を観続けてきた感じです。

ー実際に映画の現場に入ってみて、映画そのものの観方に変化はありましたか?

村上:映画好きが加速していきましたね。観る本数というよりも、ただ観て楽しむのではなく、カメラの内側で何が起こっているのか、現場の空気まで想像して観ている自分がいるんです。観る質が変わってきた。そして、そこから自分が何を学べるのか、試行錯誤して…。

ーかなり貪欲なんですね。

村上:映画に限らず、常にそういった姿勢でいることが多いんですよ。例えば今日のようなスチールの撮影でも、写真家の方の撮る方法を無意識に学ぼうとしていたり。そういった小さな積み重ねが、演技に深みを与えてくれればなと。


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僕自身がスーパースターとして認められるような存在を目指したい。

ーファッションに関してはいかがですか? ある意味、恵まれた環境を自ら離れた時期を経て、今があると思うのですが。

村上:最近は古着が好きですね。とはいえ古着とブランドをさりげなくマッチさせて。足もとにスニーカーを合わせてみたり。ファッションにおいても自分らしさを意識するようになってきましたね。

ー本日は〈アディダス オリジナルス〉の「スーパースター」を履いていただきました。

村上:古着にもブランド物にも合わせられる、クリーンなデザインが魅力ですね。僕自身、スニーカーは無地が基本なので、これくらいさり気ないデザインはプライベートでも重宝しそうです。

ーモデル名に因んで、虹郎さんにとってのスーパースターとは?

村上:んー…どうだろう? 現状で「ズバリこの人!」と言い切れるような存在はいないですね。強い影響を受けてきた人物という意味では、ハナレグミの永積タカシさんや、RADWIMPSの野田洋次郎さんかなあ。彼らを通して、たくさんのことを学びましたし。ただ僕のスーパースターなのかと問われると、ちょっとニュアンスが違うんですよね、尊敬する先輩方ではあるけど。あえて言うならば、僕自身がスーパースターとして認められるような俳優になっていきたいですね。

ーデビューから間もないながらも、志はかなり高いんですね。

村上:でも、まだまだなんですけどね(笑)。自分がスクリーンに映っている姿を観ると、軽いってのは分かっていますからね。父親のようにスクリーンを通して、重みというか生き様が伝わってこないんですよ。だからこそ、いずれ僕もスクリーンを通して生き様を語れる役者になりたいんです。

ーそうなるために、今はたくさんのことを勉強したいと。

村上:自分を客観視すると、まだまだ偏りがあるんですよね。両親のイメージもあるし、どうしてもサブカル的な目線で見られることが多い。でも僕は、サブカル、メジャー云々ではなく、もっと前に出ていきたい。とはいえ、今の自分じゃ限界があるのもわかっています。だからこそ、自分なりの方法で幅を広げていきたいんです。

ー自分のスタンスを崩すくことなく、存在としてはメジャーでありたいということですか?

村上:そうですね。でも中途半端なのは嫌なので、一貫性を持ってブレずにできたらいいなと思います。目標は「これができるのは、村上虹郎しかいない」って言われるような存在。大事なのは、“優劣”じゃなくて“色”だと思う。これからどんどん自分らしい色を模索していきたいです。

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