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COLUMN

How to see - the way of seeing things

Text: Takahiro Goko

普段どうやって買い物をしていますか。ネットで情報を集め、比較しながら吟味を重ね、モノを買うのが当たり前になっていませんか。例えば蚤の市で見つけたライトやオブジェのような、世界にひとつの存在感で暮らしに彩りを与えてくれるようなモノ。衝動買いがいいとは言いませんが、もう少し自分の感性や気持ちに忠実にものを買うのもいいかもしれません。ここでは、世界各国から集められたインテリア雑貨をはじめ、ヴィンテージアイテム、工芸品、郷土玩具など、ジャンルや年代、地域を限定せず、独自の感性で蒐集している郷古さんに、モノの見方や楽しみ方を教えてもらいます。

Vol.17 立山護符のこと。

骨董市に行ってふと紙モノを触ったときに、素晴らしい木版の古い護符を見つけたのをきっかけに、地方に行くと寺院に立ち寄り、護符などを見ることが多くなりました。

その中でも今のところ僕の一番は、富山県の芦峅(あしくら)雄山神社の立山護符です。この護符は新年のみ、その神社にて並ぶものです。雪道の険しい道のりを超えて、山中の神社に初詣に行くという行為も厳格なしきたりのようで、入手までのプロセスもたまらないのです。何より立山という土地が、空気感といい、パワーを感じる神秘的な場所なのです。

今年の護符の色は山々の恵みがイメージされた緑のものが素晴らしかったです。火の用心の札も、同じく日本一だ思います。

家が賃貸でも護符を貼るくらい良いのではないでしょうか。火の用心はキッチンなどの火周りに、立山護符は玄関先やリビングの高いところにと。

PROFILE

郷古隆洋
Swimsuit Department 代表

ユナイテッドアローズ、ランドスケーププロダクツを経て2010年に Swimsuit Department を設立。輸入代理店をはじめ、世界各国で買い付けたヴィンテージ雑貨などを販売する BATHHOUSE も運営のほか、店舗のインテリアコーディネートやディスプレーなども手がけています。2015年9月には、日本で初の開催となるモダニズムショーを主宰。
http://swimsuit-department.com

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