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Shopping Addict 2020 Mar. - Editor's Favorite

Shopping Addict 2020 Mar. - Editor's Favorite

パッと咲き、ハラリと散っていく桜を愛でることもままならず、季節の移ろいをゆったり感じることもむずかしい。そんな状況下でもファッションのサイクルは本格的にネクストシーズンへ。早く新シーズンの服に気持ちよく袖を通したい!

  • Photo_Yohei Miyamoto
  • Edit_Rei Kawahara
Ryo Komuta
Hiroshi Yamamoto
Yosuke Ishii
Jun Nakada
Ryo Muramatsu
Rei Kawahara
Keisuke Kimura
Shun Koda
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  • Ryo Komuta
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01 32
Ryo Komuta

全部コラボネタ。

期せずして、今月は4点すべてがコラボネタでした。なんかちょっとミーハーな感じがして恥ずかしいんですが、いいものはいいわけで、そこは胸を張ろうかなと。さて、これを書いているのは3月25日(水)。記事が公開されたタイミングで首都圏は、日本はどうなっているんでしょうか。

HAVEN × NEW BALANCE

ヘイブン × ニューバランスの990v5

至高のグレー。

誰が言ったかは忘れたんですが、グレーな靴(というかスニーカー)ってあんまり売れないらしいんです。中途半端ってことなんでしょうか、たしかにあんまり見ませんよね、〈ニューバランス〉以外では。昔も今も、〈ニューバランス〉にとってグレーとは大切な色です。シンボリックでアイコニックで、ほとんどブランドそのものだとも言えるのではないでしょうか。なんでも〈ニューバランス〉はグレーという色を、上品で落ち着いた印象を与える色、そして何ものにもとらわれないインディペンデントな色と捉えているそうですよ。で、前振り長くなりましたが、それほどまでに大切にしているグレーで、こんなに素敵な一足が出来上がりましたよというお話です。お相手はカナダの高感度ファッションブランド〈ヘイヴン〉。2019秋冬にはオールブラックの「990v5」をリリースしており、その第2弾がこちらです。当然のように、メイドインUSAでプレミアムな一足となっております。先日発売されたばかりなんですが、もしかしたらもうないかも!?
¥33,000+TAX

New Balance Japan Customer Service Center
0120-85-0997

SUNSPEL × BEAMS

サンスペル × ビームスのロンT

BEAMS AND SUNSPELのタグがすごい。

「AH.H」に携わっているせいか、少し大きめに服を着ることが当たり前になっており、ジャストサイズはタイトであるという、間違った感覚が身についてしまいました。数年前は、当時タイトでおなじみだった〈バンドオブアウトサイダーズ〉のシャツを嬉々として着ていたくせに、我ながら現金なものです。そんなわけで1サイズアップは当たり前で、先日おそらく人生で初めてLサイズの服を買いました。ただ、当然大きければいいわけではありません。むやみやたらに大きい服をガバッと着ているわけではなく、計算され尽くした大きめシルエットの服に袖を通しているだけなのです。(身長があればただデカいだけの服も着こなせると思うのですが。。ブツブツ)この〈ビームス〉と〈サンスペル〉のロンTもその類で、考え抜かれたフォルムが特徴の一着です。しかも生地が〈サンスペル〉謹製なわけで、上品なことこの上なし。デカいフォルムに最高の生地、このコンビネーションがとても新鮮な見えづらになるわけです。
¥18,000+TAX

BEAMS Roppongi Hills
03-5775-1620

5525gallery × H BEAUTY&YOUTH

5525ギャラリー × エイチ ビューティ&ユース

情熱の赤ってわけでもないんですが。

赤い靴下に、なぜか目がないんです。なんか粋で色っぽい感じがするんですよね。自分が好きなスタイリストさんも、しょっちゅうスタイリングで使っています。ただ、四六時中履いているわけではありません。それこそ、ここぞというとき(どんなとき?)にだけ気合を入れて、願いを込めて履いています。なので、滅多なことでは赤い靴下を新調することはないのですが、これは久々にビリリッときました。TITO氏が手がける〈5525ギャラリー〉が「エイチ ビューティ&ユース」の4周年記念につくったという、4足シリーズ。セットではないので、好きなものを選べるのですが、個人的には光沢のあるシルケット糸を使用した一番左と一番右のリブソックスが、とくにお気に入りです。上品さと、妖しさとがないまぜになった赤ソックス。決して流行って欲しくはないですが、個人的にはずっと大好きな一品です。発売は「エイチ ビューティ&ユース」がオープンした4月29日を予定しています。
左から¥1,800+TAX、¥1,800+TAX、¥2,000+TAX、¥1,800+TAX

エイチ ビューティ&ユース
03-6438-5230

TOGA × PORTER

トーガ × ポーターのウォレット

特別なブランド。

フイナム編集部には、自分のほかにもう一人〈トーガ〉が好きなスタッフがいまして、彼はウエスタンシャツとかフリンジとか、シャープなトゥのレザーシューズとかとか、〈トーガ〉を〈トーガ〉たらしめているところすべてを愛しているように思います。翻って自分はどうか。日々無地の服ばかりを身につけ、地味な色のみを好んで身につけているシンプルおじさんなのですが、〈トーガ〉だけは別なんですよね。普通なら絶対着ないけど〈トーガ〉なら着る、みたいなことがよくあるんです。このウォレットもそう。〈ポーター〉の「タンカー」の財布を使ってたのって、一体何年前だったか。しかも黄色! 普通だったら絶対に手に取りません。でもなんかいいなぁって思ってしまったんです。この気持ちを丁寧に因数分解すれば、きちんと言語化できるとは思うんですが、あえてしません。〈トーガ〉のこの派手派手しい感じが、なんか好きなんです。
¥22,000+TAX

TOGA Harajuku
03-6419-8136

Hiroshi Yamamoto

ウルトラトレイル問題。

毎年楽しみにしていたトレイルランニングレース「ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)」がまさかの中止に! では、今シーズンはどこでウルトラトレイルを走ろうか。信越五岳? KOUMI? 自主的に? うーむ、悩ましい…。

Rab.

ラブのレインジャケット

わずか90グラム!!

トレイルランニングをするうえで欠かせないのが、レインジャケットです。天気が急変しやすい山の中では、突然の雨に備えて常にレインジャケットをザックのなかに忍ばせています。ゆえに軽量であればあるほど、携帯性に優れ、結果としてカラダへの負担も減ることになります。そこでご紹介するのが、イギリス発のアウトドアメーカー〈ラブ〉の「ファントム プルオン」です。ご覧の通りのプルオーバータイプとなり、素材には7デニールのパーテックスシールドを採用。2.5レイヤーで耐水圧20000ミリを備えながら、驚きの90グラム(Lサイズ)という超軽量化を実現。スムーズな動きを可能にする立体パターンに、フードにはワイヤーが入っているため、雨の侵入を抑えることもできます。また、脱着することなくスピーディーな体温調節にするフロントジップも魅力的。まさにイギリスメーカーらしい質実剛健で実直なレインジャケット。フィールドで試すのが楽しみです。
Each ¥24,000+tax

randall
03-6416-0940

Klattermusen

クレッタルムーセンのウエストバッグ

美しい北欧デザイン。

最近、めっきりサコッシュを使っていません。使い勝手がいいのは間違いないけれど、飽きてきたというのが本音のところ。というわけで、もっぱらディグっているのがウェストバッグ。とはいえ、ただ洒落ているだけではナンセンス。せっかくならフィールドでも使えるものをと思いチェックしているのが、〈クレッタルムーセン〉の「エルドネル ランバーパック」です。北欧スウェーデンならではのアシンメトリーで美しいデザイン性に加え、フロント部分のメッシュポケットや内ポケットが備わった内部など、コンパクトな見た目以上に収納力は抜群。ストラップや蓋部分のバンジーコードなど、独創的なパーツ使いも〈クレッタルムーセン〉ならでは。街にフィットして、フィールドで機能する、魅惑のウエストバッグ。選択肢の1つとして加えておこうかなと。
各¥13,000+TAX

INS
0120-900-736
insstore.jp

THE NORTH FACE

ザ・ノース・フェイスのザック

帰宅ランに使いたい。

昨年末に参加したレース「伊豆トレイルジャーニー」で、とにかく使い勝手が良かった〈ザ・ノース・フェイス〉の「TR10」。ロングレースにも対応する容量10リットルに、荷物の出し入れがスムーズなポケット配置、サイズ感など、ランニング用ベスト型パックの完成形と言っても過言ではない仕上がりでした。そんな「TR」シリーズの最新作として登場したのが、この「TR ROCKET」です。定評のあるフロントのベスト部分は継承しながら、大容量の15リットル(Lサイズは16.5リットル)に、荷物の出し入れが容易で容量に応じてフィット感を調節ができるロールトップ式クロージャ―を採用。素材には100デニールのマットツイルリップストップナイロンとストレッチファブリックを組み合わせることで、剛性と通気性、柔軟性を兼ね備えているのもポイント。レースから日帰り登山までカバーする注目作。個人的には帰宅ランで使ってみたいなと。
¥20,000+TAX

ザ・ノース・フェイス フライト トウキョウ
03-3211-8555
www.goldwin.co.jp/tnf

phenix

フェニックスのショーツ

機能的で都会的。

スポーツにのめり込むほど、いわゆるお洒落をするための服に興味が無くなってきています。とはいえ、生きるうえではある程度のセンスは必要なわけで。機能を楽しみながら、お洒落を悟られない程度に嗜むことが、ここ最近の気分なのであります。ゆえにフィールドで使えながらも、都市型デザインであることが望ましい。そこでご紹介するのが日本発のアウトドアメーカー〈フェニックス〉の「キャリーショーツ」です。今な気分のルーズなシルエットに、前後に大容量ポケットを合わせ、軽量2WAYストレッチ素材により履き心地は快適そのもの。しかも、フロントの右ポケットにはモバイルポケットを配置するなど、都市型の機能をスタイリッシュにパッケージング。ちなみにサイドのピスネームは、仕付け糸で縫い付けられているため、取り外しも簡単。お好みでどうぞ。
各¥11,000+TAX

Phoenix Corporation
お客様相談室
03−6833−3430
www.phenix.co.jp/phenix

Yosuke Ishii

最後のこぶしを生で見たかった。

はじめてのコーチュラフェスに復活のレイジ、ディランの来日公演をいくつかと、こぶしファクトリーの解散ライブ。3月、4月に行く予定だったライブが中止になった。やり場のない思いはいったん置いといて、うん、前を向いてこいう。

Graphpaper

グラフペーパーのミリタリーパーカ

上品なミリタリー。

モンスターパーカやハッピースーツのブレイクをきっかけに、ECWCSやPCUといった近代ミリタリーのレイヤリングシステムに注目が集まっています。実物は古着市場で活況ですし、これらをサンプリングしたアイテムも多く見受けられるようになってきました。が、逆張り派の自分はというと、いま改めてGENⅠあたりのデザインが気になっていまして。たとえば写真の〈グラフペーパー〉のミリタリーパーカとか。こちらは通称“ゴアテックスパーカ”の名で親しまれているGENⅠのECWCSパーカをサンプリングしたもので、最大の特徴であるウッドランドカモのゴアテックスファブリックのシェルを、ホワイトのシルク混ウールに置き換えています。これにより無骨なミリタリーガーメンツが一変、クリーンな洒落着へと姿を変えました。上品なツヤをはらんだシェルは春の日差しにも映えそう。これから着るのに具合の良いアウターというわけです。
¥83,000+TAX

Graphpaper
03-6418-9402

INDIVIDUALIZED SHIRTS × Sillage

インディヴィジュアライズド シャツ × シアージの
B.D.シャツ

老舗と新鋭の融合。

オーバーサイズのストリートファッションがピークを迎えるいま、そのカウンターからか、トラディショナルファッション復権の兆しをやんわり感じている今日この頃。具体的なアイテムでいうと、紺ブレとかB.D.シャツ、コインローファーあたりが気になる。実際、自分のまわりにいる“早いひと”たちも着はじめています。でも、いきなりこれらのトラディショナルウェアをジャストサイズ着るのは少々ハードルが高い。そんな折に見つけたのが〈インディビジュアライズド シャツ〉と〈シアージ〉がタッグを組んだB.D.シャツです。アメリカの名門ファクトリーを相手に、〈シアージ〉お得意のワイドシルエット&ショート丈で仕立てたという意欲作。遊びの利いたシルエットですが、そこは〈インディビジュアライズド シャツ〉謹製、つくりもしっかりしているし、襟のロールも美しい。老舗ブランドの信頼感と新鋭ブランドの斬新なアイデアが見事に調和した逸品かと。
各¥26,000+TAX

shearage
www.sillage.online/

is-ness 

イズネスのスエットパーカ&パンツ

ぎゅうぎゅうに詰まってます。

個人的にちょっと前からまた気になりはじめている〈イズネス〉。ちょっとしたデザインギミックも気が利いているし、素材の選定も面白い。目の付け所にオリジナリティを感じます。このスエットのセットアップも、一見するとオーセンティックな印象を受けますが、生地を触ってみてビックリ、ぎゅうぎゅうに目が詰まっていて、しかも生地に強いストレッチ感がある。生地の張り感も一般的なスェットのそれとは明らかに違います。ヘビーオンスのスエットは数あれど、ここまで高オンスのスエットはそうそうないかと。これだけ聞くと着心地はどうなの?という声があがってきそうですが、ストレッチが効いているからバリカタなのに伸びる伸びる。着心地は良好です。普通のようでいて普通じゃない、そんなスエットのセットアップ。パーカに配したオニギリ型のポケットも可愛くて◎。
パーカ ¥26,000+TAX、パンツ ¥23,000+TAX

Alpha PR
03-5413-3546

FreshService 

フレッシュサービスのソックス

この発色の良さよ。

季節感を楽しんでこそファッション。たとえば、春らしい格好するなら明るい色を着るのが手っ取り早い。けれど自身の手持ちのワードローブを見ると黒とか茶といったダークトーンばかり。春らしい色の服って意外と持ってないんですよね。で、こちらのソックスです。ご覧の通り発色がめちゃくちゃいい蛍光イエロー。とある撮影でスタイリスト豊島猛さんが、このソックスを用意してきたのを見て一目惚れしました。ここまでパキッとした蛍光色のソックスってそうそうないです。カラーソックスにありがちな、リブが伸びると白地が見えるという残念なものではなく、どこまでも蛍光イエロー。だから、パンツとシューズの少しの隙間からちょこっと覗いただけでも、しっかりと主張してくれるんです。これなら全身真っ黒でも、少しは春らしい演出ができるかと。
3つセットで¥2,500+TAX

Fresh Service Head Quarters
03-5775-4755

Jun Nakada

vol.93

93回目を迎えるShopping Addict。ぼくが参加したのは9回目からでした。そして9月に迎える100回目。はたして何かあるのか!? というわけで、ありがとうございました。

Text

テクストのジャケット&パンツ

一切染めてません。

例えば鮮やかな民族衣装をまとった先住民、神秘的な古代遺跡、アマゾンの秘境など、南米といわれて思い浮かべるイメージのすべてがある、まさに“南米のダイジェスト”ともいえる魅力が詰まった国と言えば…。そう、ペルーです。最近は食の都としても注目を集めているようですが、元来山岳地帯で栽培されている上質なコットンも忘れてはいけません。なかでも、国土の60%を占めるジャングルで採れるコットン、通称“ジャングルコットン”は、柔らかいけどコシのある生地感が魅力的。お察しの通り、このジャケットとパンツはジャングルコットンが使われています。色褪せることがないうえに、着ていくことで色の深みが増す、まさにレザーのような謳い文句がぴったりのアイテム。ゆったりとしたシルエットもいい。しかもこの生地を探しにわざわざデザイナーさんが生産者さんに会いに行ったというから驚き。持続可能な社会のために服づくりを行う〈テクスト〉の本気を感じずにはいられませんでした。
ジャケット ¥50,000+TAX、パンツ ¥40,000+TAX

パーキング
03-6412-8217
texttokyo.jp

blurhms.

ブラームスのジャケット&パンツ

品のあるミリタリー。

イギリス空軍のパイロット用フライトジャケットをベースにモディファイするあたり、かなりユニークなアイテムですが、立体感のある袖やデザイン性の高いポケットはどれも新鮮に映ります。また、生地も少し変わっていて、よーく見るとキラキラしてるんです。聞けばシルクコットンにラミーを入れて高密度に織ることで独特の光沢感とシャリ感を出していると。ミリタリーに端を発しながら、品良く着地させるものづくりは〈ブラームス〉の真骨頂と言えるでしょう。ちなみにパンツは、ウエストにゴムが収納されているので、ボタンの止める位置でウエスト調整が可能。ともに永久的ではありませんが弱撥水を施してあるので、突然の雨だってなんのその。今回はジャケットとパンツを紹介していますが、スエット地のアイテムも神がかってます。
ジャケット ¥78,000+TAX、パンツ ¥38,000+TAX

wanderlism
03-6805-3086
blurhms.com/

INVERT

インバートのジャケット&パンツ。

フェイク or リアル。

2020年春夏からスタートしたばかりだというのに、すでにいろんな場所で耳にする〈インバート〉の名前。その理由は“二面性”をコンセプトにしたユーモアと巧みな素材選びにあります。このジャケットとパンツもそう。見た目はもちろん、触ると100%リネンだと思ったけど実際は違っていました。世界的に有名な小松マテーレ社の生地を使い、〈インバート〉だけの色に染め上げてから製品洗い。よく天然のリネン100%だとシワが気になったりしますが、これは一切気にしなくていいからすごい。いわゆる天然素材のネガティブ要素をすべてクリアするという願ったり叶ったりな最先端の素材、というわけです。前身頃にボタンはなく作務衣っぽく見えるジャケットもイージータイプのパンツも至極ノンストレス。そしてリラックス感がありながらもあくまで都会的。暑くなったら白Tにこのセットアップがちょうど良さそうです。
ジャケット ¥56,000+TAX、パンツ ¥33,000+TAX

株式会社アマン
03-6418-5808
www.invert.jp/

ayame (feminine flower)

アヤメの眼鏡

クラシック感。

デザインとは機能と美しさを接続することだと思います。この〈アヤメ〉のメガネ「マンレイ(MANRAY)」シリーズはまさにそんな概念を体現するプロダクト。フレームとノーズパッドまでが一体になったアビエイタータイプの新作「HEXAV ii」は、オールチタニウム製にすることでさらに軽量化。その見た目は理屈抜きに美しく、かけてみるとその軽さ・フィット感に驚かされました。直線的なブリッジも装飾のためだけにあらず。あくまで機能を果たすための意匠であることがわかります。磨き抜かれたデザインの矜持を思わずにはいられません。日本において眼鏡は、装飾品や視力矯正器具として捉えられることが多いですが、夏の紫外線対策という大義名分は、もっと重要視されていいはず。ここはあえてイエローレンズかブルーレンズを入れてサングラスとして使いたいところです。
各¥43,000+TAX

iris (flower)
03-6455-1103
www.ayame-id.jp

Ryo Muramatsu

今夜はコの字で。

普段ドラマは一切見ませんが、表題の番組に大ハマり。実在する酒場を舞台にした内容はもちろんよかったけど、このドラマで知った女優・中村ゆりさんの大ファンに…! いまぼくの会いたい人ランキング急上昇1位です(笑)。

JIL SANDER+

ジル サンダー+の3パックTシャツ

贅沢だけど一度着てみたい。

今月、「憧れの逸品」で3週に渡って紹介した〈ジル サンダー〉。遡ると家元がブランドを離れてから錚々たるデザイナーが携わってきましたが、ルーシー&ルーク・メイヤーが最もこのブランドを理解し、いい化学反応が起きているように感じます。〈ジル サンダー〉を語るときに避けられない “ミニマル” という言葉はひとつ間違えると無味無臭、時代錯誤なものになりかねませんが、彼らの計算されたフォルムと独特な素材使いは品と美しさを兼ね備え、間違いなく服好きの心を捉えています。この春夏、気になっているのは普遍的で実用的なユニセックスアイテムを揃える〈ジル サンダー+〉の3枚パックTシャツ。オーガニックコットンのやや厚手の生地を使い、ボックスシルエットでつくられているから、どちらかというと下着ではなく、これ一枚で着たくなるデザインです。Tシャツを入れるネル袋がついてくるところも気がきいています。
¥40,000+TAX

Jil Sander Japan
0120-919-256
www.jilsander.com

Snow Peak

スノーピークのガスコンロ

常識を覆す力作!

ぼくは鍋物が大好き。寄せ鍋、キムチ鍋、もつ鍋、ちゃんこ鍋…、妄想するだけでいまにもヨダレが出てくる(笑)。この冬は毎週末、家で何かしら食べていたような気がします。鍋に欠かせないものといえばガスコンロ。でもこれって頻繁に使うものではないのに収納にやたらと場所を取る。箱を捨ててそのまま出しておくわけにもいかないし。そんなことを常々考えていたけど、〈スノーピーク〉の「HOME & CAMP バーナー」を見たときは目から鱗でした。なんとこのガスコンロ、五徳(足の部分)が本体に収納できるんです。五徳を出したときのタチコマ(攻殻機動隊)的な姿もいいですね(笑)。これだったら場所も取らないし、持ち運びもカンタン。まさに常識を覆す力作です。
¥9,980+TAX

snow peak
0120-010-660
www.snowpeak.co.jp

ANEI

アーネイのジャケット

ばさっと羽織りたい。

連載「憧れの逸品」の撮影をお願いしているフォトグラファーの高島啓行さん。あるときにカーキのジャケットを着て来たので、どこのものか聞いてみたら〈アーネイ〉でした。このブランドは〈ヨウジヤマモト〉〈ビズビム〉で経験を積んだ羽石裕さんが2018年にスタート。モードともストリートとも形容できない、ハイブリッドなデザインが〈アーネイ〉の魅力だと思います。このジャケットはアームが太く、身頃がボックスシルエットのため、シャツやカットソーの上からばさっと羽織りやすいつくり。しかも、前身頃が3層構造で、ポケットがたくさんついているところもいいんです。マウンテンパーカなどに使われる60/40クロスをイメージしたという、ハリのある生地も魅力のひとつで、服のフォルムとよくマッチしています。残念ながらこの色は参考色ですが、ブラックとオレンジをラインナップ。
¥58,000+TAX

アーネイ
03-6908-0620
www.instagram.com/anei_official

PS Paul Smith

PS ポール・スミスのTシャツ

眩しいくらい鮮やか。

改めて、最近の自分の格好を振り返ると昨年から変わらず黒ばかり。時々ネイビーの服や靴を挟むけど、9割がた黒。なんなら原稿を書いている、いまも黒一色です。でもこの色って、服の種類関係なく、それなりにまとまって見えるからちょっと卑怯なんですよね(笑)。ズルいんです。だけどもう4月は目の前。そろそろこの格好から脱却したくて選んだのが、眩しいくらい鮮やかな〈PS ポール・スミス〉のTシャツです。ここまで発色のいいネオンカラーは他にはなく、黒のパンツと組み合わせたら引き立ってよさそう。よく見てもらうと分かりますが、胸元に薄っすらプリントされた “PS” のロゴマークがアクセントになっています。一向に出口の見えない日々が続いていますが、明るい色を取り入れたら気持ちが少しは前向きになるかもしれません。
各¥8,000+TAX

Paul Smith Limited
03-3478-5600
www.paulsmith.co.jp

Rei Kawahara

懐かしいあの匂い。

大きな書店にはあまり感じないけど、町の本屋に行くと思い出すあの匂い。嫌いなひといるのかな。トイレ行きたくなるとは言いますけどね。

NEEDLES.

ニードルズのフリンジトラックパンツ

最後まで、好きでした。

知らんがな、って話ではありますがこの「Shopping Addict」をもって約2年半務めた担当編集を卒業します。参加した初回は「大好きなフリンジのアイテムを4つセレクトする!」と意気込みましたが、いつまでもトレンドに食い込まないフリンジには、イケてる新商品がそんなにマーケットになく、そのときは4つ揃えるのを断念したことを思い出しました…。ということで最後にはやはりフリンジを。〈ニードルズ〉のトラックパンツの側面にやつらがビラッビラ付いてます。パリッとしたシンセティックレザーのパリッとした履き心地がよくて、見た目のパンチも申し分なし。粋です! スター錦野のツッコミ覚悟で、目立つブラウンに挑戦してみてください。
Each ¥24,000+tax

Nepenthes.
nepenthes.co.uk

stein

シュタインのスエット

まろやかなのに、独特。

ボディとスリーブでそれぞれ色、糸、組織の異なるスエット地がドッキングされた〈シュタイン〉のオーバーサイズスエットです。着古して出るダメージ感が追求され、ペンキ、ブリーチの加えられたアレンジから覗く色の遊び心が、これまた奥深さを演出しています。さて、上で前述の通り今回で「Shopping Addict」を卒業。振り返ると〈シュタイン〉のアイテムをご紹介した回数が1番多かったかも。この欄での紹介は叶わないけど、これからも贔屓にさせていただきます!! 皆さんもぜひ神宮前のお店「キャロル」へ。
Each ¥32,000+TAX

Studio Fab Work
03-6438-9575
ssstein.com

SUGARHILL.

シュガーヒルのリボンロングシャツ

リボン、いけるかな?

〈セリーヌ〉のプレタポルテコレクションを見てて思ったのが、男のリボンってあり? って話。胸元に付けられたリボンは華やかに映るし、挑戦してみたいなと思うんです。ただ、ハロー◯ティ的なメルヘンな雰囲気になるとまずい。そんなときに適度なフェミニン具合とロックなニュアンスが混じった〈シュガーヒル〉のリボンロングシャツに出会いました。色とシルエットでゆるやかにウィメンズライクな楽しみ方が出来そうだし、例えばスキニーにブーツをガチッと合わせたら男らしい装いに。肝は振り幅とチャレンジへの余白を残してくれているロング丈っていうところですかね。チェックの濃いグリーンも色違いでありますよ。
¥33,000+TAX

シック
03-5464-9321
www.sugarhilltokyo.com

Fred Perry × BEAMS

フレッド ペリー × ビームスの
カプセルコレクション。

今年も傑作。

毎年発売されるこのタッグ。やっぱり好きです。今回は初のグローバルコラボでワールドワイドに販売中。昨年別注モデルのポロシャツも買いましたが、オーバーサイズフィットとドロップショルダーが今日的でとても良かった。そして何よりルーズでストリート感が強く出るのではなくて、あくまで〈フレッドペリー〉らしいシャープな印象が担保されている点に「ビームス」の巧さを感じるんです。さて、今年のカプセルコレクションにはポロシャツ、Tシャツ、ショートスリーブシャツ、ジャージセットアップが発売。どれもよくて迷うけど、ぼくはベーシックにポロと、細ピッチのTシャツですかね。
ポロシャツ:¥16,000+TAX、Tシャツ:¥13,000+TAX

Fred Perry Shop Tokyo
03-5778-4930
www.fredperry.jp

Keisuke Kimura

準備が遅いのは男か女か。

NETFLIXの番組『100人の回答』。年寄りは記憶力がないとか、人を伸ばすにはアメなのかムチなのかなど、あらゆる通説を100人の被験者と検証する番組が、最近の癒しです。「女性は準備が遅い」とか、もう言えません。

PeakPerformance

ピークパフォーマンスのプルオーバー

どんなときに着るべきか。

〈ピークパフォーマンス〉のウエアは、普段行くようなお店だとなかなか遭遇する機会がありません。本気の山男しか着ていないイメージ。実際、バックカントリー界では相当なシェアを誇っています。このファッションに脇目も振らない感じが、とても好感が持てるんですよね。そんなブランドですが、元バスケットボール選手で、いまでは著名アーティストたちからも寵愛を受けるベン・ゴーラムとコラボレーションするニュースを目にしたときは、期待とともに、どんな風にファッションに寄せるのかと不安になりました。ただ、蓋を開けてみれば、フィールドで機能するスペックは維持しながらも、程よいファッション感が注入されていて納得の出来。このプルオーバーも例に漏れず、高次元のハイブリッド感を見せてくれています。山でザッと取り出してかぶりたい。
Each ¥28,000+tax

Dear Guest
03-6452-6855

JAN-JAN VAN ESSCHE

ヤン ヤン ヴァン エシュのジャケット

モードなヒッピー。

〈ヤン ヤン ヴァン エシュ〉。字面だけ見ると、なにを意味しているのかわからないですが、人名であり、ブランド名です。昨年来日したタイミングでデザイナーにお会いしたとき、とにかく絵になる男で一目惚れ。口と顎にたんまりと髭を蓄えて、髪はドレッドでモコモコ、見た目もマインドも限りなくヒッピー。惹かれたのはそれだけではありません。そっちの方向にずっぽり過ぎると、俗世間の感覚とは離れていってしまいますが、ヤン ヤンは現代へのチューニングもしっかりしているから、より好印象だったのでした。いわずもがな、素材はほとんどがナチュラルだし、染色も草や木を多用しています。ただし、あくまでモードです。が、ヒッピーが着ていてもまったく違和感がありません。あらゆる民俗の伝統的パターンを勉強した彼だからこそのミクスチャー感は唯一無二。
¥132,000+TAX

ニド
03-5784-5448

DIGAWEL

ディガウェルのセットアップ

働くための服。

必要に迫られて着ているものがかっこよく見えることって、よくあります。工事現場のおじさんとか、職人さんたちの衣装とかがまさに。そんな、ユニフォーム然とした感じで〈ディガウェル〉のオフィスウェアシリーズを着ていたいです。今季で3シーズン目を迎える同シリーズですが、これまでのなかでも、このセットアップの色と形が個人的に最上。グレージュというカラーに「officeware」と書かれたテープのさりげなさ、ゆったり具合もちょうどいい。見た目にはハリ感がありますが、生地はとてもしなやかなので、長時間着用していてもストレスがありません。ちょっと話は変わりますが、ジョブズのようにワードローブをユニフォーム制にしようと思ったこともありましたが、やっぱり、いろんなものを着たくなるので無理でした。
Each ¥28,000+tax

ディガウェル
store.digawel.com

UNIVERSAL PRODUCTS

ユニバーサルプロダクツの3Pソックス

ショーツ、スニーカー、コレ。

2週間くらい前の週末はとても暖かったので、ついにショーツを履きました。なんであんなにも軽やかな気分になるのでしょうか。Tシャツとロングスリーブの比ではないです。不思議。ショーツは、いろいろなものをごまかせる利点がありますが、その分、足元は特に気をつけなきゃと思うんです。ビーサンとかであれば何も考えなくていいですが、スニーカーのときは特に悩まなければいけない。「1LDK」ディレクターの三好さんもそのひとりで、ショーツと〈ニューバランス〉の組み合わせに最適なソックスはなにかと考え抜いた末に、このソックスに行き着いたそうです。ポイントは、リブ部分が分厚いということ。そうすることで、スニーカーとのバランスが整うわけですね。足首の細さとスニーカーのギャップをなくしてくれる。ちなみにグレーは、今季の新色。
¥2,800+TAX

1LDK
1ldkshop.com

Shun Koda

# Home time

積ん読を減らす。凝った料理をつくる。『恋ノチカラ』を観直す。ベランダを掃除する。洗濯槽を綺麗にする…etc。自宅でやりたいことを書き出してみると盛りだくさん。こりゃあ骨が折れる。

karrimor

カリマー アスパイアのミリタリージャケット

戦闘服2.0。

子どもの頃は鎧、甲冑、ヒーロースーツなんかに目を輝かせていたけれど、大人になってから全く。そのかわり、歳を重ねるごとにミリタリー愛が加速しています。結局のところ、戦闘服というものにぼくは弱いのかも。数ある名作のなかでも、M-65が好きでなりません。こちらはM-65をイメージさせる無骨さを保ちつつ、〈カリマー〉オリジナルの3層ファブリックで撥水性も高めてスタイリッシュにアップデート。個人的にはエポレットのない1stタイプ的なデザインや程よいオーバーシルエットが気に入っています。ミリタントなルックスはそのままに、タウンユースに仕上げられた今作。戦場のような日々が落ち着けば、これを着てしゃなりしゃなりと街を闊歩したい限りです。
¥85,800 in TAX

karrimor international
www.karrimor.jp

MAISON SPECIAL

メゾンスペシャルのコットンクルーネックニット

コットンニット開眼!

「ニットはカシミヤ。コットンなんて邪道、邪道」。そう息巻いていた若かりし自分をブン殴ってやりたくなりました。恥も外聞もなく、宗旨替えに至ったのは〈メゾンスペシャル〉のコットンニットがきっかけです。こちらはイタリアが誇る綿花紡績メーカー「エミルコトーニ」のなかでも最高クラスのスビンコットン製。それゆえに肌触りはカシミヤのように滑らか。加えて、ネックの具合がベストなんです。緩すぎず、詰まりすぎずな丁度いい塩梅。生地の光沢感と相まって、上品な佇まいに仕上がっています。それでいて、1万円代のプライスレンジ。まさにいうことなし! 玉露のカスより番茶の上等なんてよく言いますが、結局は玉露の上等を選んじゃうんですよね。
エミルコットーニSUVINコットンクルーネックニット
各¥10,780 in TAX

メゾンスペシャル
www.maisonspecial.co.jp

Maria Svarbova

マーリア・シュヴァルボヴァーのFUTURO RETRO

社会主義をポップに。

昔から女性クリエイターがつくった作品が好きです。ピナ・バウシュのコンテンポラリーダンスやフリーダ・カイロのアート、海原やすよ・ともこの漫才だったり。マーリアの写真もそのひとつ。「女性ならではの繊細さが…」みたいな無粋なことではなく、単純に、ただなんとなく好きなんです。スロヴァキア出身の彼女の写真は、社会主義政権時代の名残が感じられる東ヨーロッパの建造物やパブリックスペースを舞台に、神秘的な色彩感覚で切り取られています。前作の『Swimming Pool』も彼女ならではのポップネスが際立っていて最高でしたが、今作にはSFチックな要素が加えられ、ノスタルジックな近未来感が演出されています。端的に言えば、カフェ女子にも響くであろう“カワイイ”世界観。同志諸君よ、一見あれ!
¥7,800+TAX

青幻舎
www.seigensha.com

bogaerts label

ボガーツラベルのサイレンチェア

春の椅子。

「広々ダイニングキッチン4畳半!オシャレな赤いシステムキッチンです」。不動産屋のわかりやすい謳い文句に乗せられて借りたいまのマンション。広くて使いやすいし、赤が効いていて料理欲も駆り立てられるのでお気に入りです。だけど、一人暮らしにしては少し持て余す4畳半。ダイニングテーブル置いちゃう?的なことを考えていたタイミングに見つけたのがコイツです。その名もサイレンチェア。けたたましいネーミングですが、実にスマートなフォルムと爽快なカラーリング。こんなのがダイニングに合ったら、どれだけご飯が美味しくいただけることか。加えて、ファブリックには、デンマークの老舗テキスタイルブランドのものを使っているとあって抜かりなし。スタッキングしたときの収まりの良さも素敵なんです。どこから見ても惚れ惚れします。
Each ¥58,000+TAX

ベルベット
www.bellbet.net

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