ー 快適さが重視されているなかで、また今年も〈グイディ〉の別注ブーツをつくれるのはすごいなと思います。
Fujii: コロナ前に発注していたので(笑)。今回はイタリアのグイディの人たちも大変な中でつくってくれたから感動しています。このブーツがいわゆる育てていくブーツだったら難しいかもしれないけど、あくまでも自分たちがつくっているのは雨や雪が降ろうが渋谷に行こうが、どんなシチュエーションにも対応できるものなので。今季もいくつかコラボをやっていくんですが、〈ハーレー〉や〈コンバース〉、〈ニューバランス〉、〈アシックス〉などが控えています。
ー そのコラボの座組みからも、いつもの〈ノンネイティブ〉を感じますね。
Fujii: 変だなと思うものはないでしょう? 〈ニューバランス〉は去年ニュージーランドに行って、現地のランニングショップで買ったトレランのモデルをベースにつくっていて。インラインとの違いを出すためにゴアテックスを搭載してもらいました。〈アシックス〉のブーツもゴアテックスで。時代的に歩いたり走ったりするシーンが増えていますが、やっぱりかっこよく見えるようにしたいので。
ー 藤井さんとしては、やりたいこと、必要なことにより専念していきそうですね。
Fujii: あぁ、たしかに。今までは広げようとする気持ちが強かったけど、今はより色濃くやっていきたいという意識が強くなっています。そういう関係性を持てる卸先様やブランドさんたちとやっていくことが重要だと思います。寄り添うというか。とにかく世の中の流れが健全な方に向かって欲しいです。そして何よりも自分たちがヘコたれずに〈ノンネイティブ〉らしい服をお客さんに提供していきたいですね。