FEATURE

Translated By DeepL

The story of how NANAMICA New York was created, spun in the words of two people who shared the voyage together.
Hello, nanamica NEW YORK!

The story of how NANAMICA New York was created, spun in the words of two people who shared the voyage together.

昨今のアウトドアブームよりずっと前から、アーバンアウトドアを標榜してきた〈ナナミカ(nanamica)〉。これまで24カ国に販路を築き、その名を世界に知らしめてきました。そして2020年8月、ついに海外初出店を果たしたのです。選んだ地は大都市、ニューヨーク。コロナ禍という荒れ狂う大波に見舞われながらも、めでたくオープンを迎えた「ナナミカ ニューヨーク」。代表の本間永一郎さんと、店舗設計を手がけた建築家・クマタイチさんに、その苦難な道のりについて聞きました。

思い通りにいかない、それがニューヨーク。

ー まずは、おふたりの出会いから聞かせてもらえますか?

本間永一郎:1982年に「ゴールドウイン」入社。マーケティング部門を経て、同社が日本で展開する〈ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)〉の商品企画やブランドマネージャーなどを歴任。2003年にパートナーの今木高司氏とともに〈ナナミカ〉を設立。

Honma:アメリカで店を作ろうとしても、アメリカでライセンスを持っているアーキテクト(建築家)じゃないと工事申請できないんですよ。だから、日本でお願いしていたデザイナーに頼めなかったんです。そこで鈴木大器さん(〈エンジニアド ガーメンツ〉のデザイナー)に相談したところ、「若くていいのがいるよ」と。それで紹介してもらったのがタイチくんだったんです。

クマタイチ:建築家。1985年東京都生まれ。ドイツのシュツットガルト大学にて建築を学ぶ。東京大学博士課程を経て、2017年からニューヨークの設計事務所に勤務。コロナ禍のタイミングで帰国し、2020年から東京を拠点に活動している。

クマ:鈴木さんから「本間さんがニューヨークに来てるから連絡してほしい」と、朝7時くらいにテキストメッセージをいただいて。その日の夜、ホテルのロビーで初めてお会いしました。

ー そのときはどんなお話を?

Honma:まずは我々の会社やブランドのことを理解してもらおうと、15周年のときに作ったアーカイブ本なんかを見てもらいました。当時は、ちょうど代官山にある本社1階のお店をコンセプトチェンジしてリオープンする直前だったので、そのときのドローイングなんかもお見せして。

クマ:お話を聞いてすぐに、やらせてくださいとお返事しました。でも、なかなかスムーズにはいかなかったんですよね。

Honma:そう。じつは当初のオープン日が2019年の秋ごろだったんです。でも、思い通りにならないのがニューヨークの街で。

ー そのときはまだ、コロナ禍でもない時期ですよね。

Honma:全然前ですね。例えば、ニューヨークって店舗をどういう風にするかというアイデアに対して、大家さんの承認が必要なんです。それが長引いてしまった。ようやく承認が下りたと思ったら、今度は大家さんが変わってしまって契約書の直しが必要になって…。とにかく、そうした法律がらみのことが遅れに遅れてしまったんです。

ー そして、ロックダウンになってしまったと。

Honma:はい。3月20日にニューヨークはロックダウンになりました。当然、進めていた工事も止まってしまって。

ー クマさんはロックダウン直前に、ニューヨークから日本に戻ってきたそうですね。

クマ:そうなんです。そもそもニューヨークからパリに拠点を移そうと思っていたタイミングで、3月にひとまず日本に戻ってきていまして。

ー ニューヨークのロックダウンの徹底ぶりは、日本でも感じていました。

クマ:いまは随分緩和されましたけどね。でも当時、工事を進めようにも病院、ソーシャルハウジング、インフラの3つ以外は強制的にストップがかかっていたんです。こういう店舗の工事なんかは一切できずで。

INFORMATION

nanamica NEW YORK

住所:125 Wooster St., New York
電話:+1-347-274-8300
Official Website

Add this entry to Hatena Bookmarks