How does Takesada Barbecue use "off-the-beaten-path cooking gear"? in Shibuya Parco

「兵庫県出身ということで、明石名物を使いたいなということで」と、たけださんが取り出したのは立派な茹でダコ。「作るのはタコ飯です。あ、コイツは別に明石産じゃないですけどね」

キャンプで米を炊く、と聞くとちょっと難しそうなイメージを持つひともいるかもしれない。でも、たけださん的には「しっかり給水させること。それと弱火でじっくりいくこと」、これさえ守っておけばまず失敗することはないのだという。

手順としては、まず茹でダコをひと口サイズにカット。そしてしょうがもカットするんだけど、たけださんの好みは割と大きめカット。
「歯ごたえが残るくらいに切った方が完成したときに食感のアクセントになるんですよ」

20分ほどしっかり給水したお米に水をいれていく。軽く塩を振ったあとにたけださんが取り出したのはすき焼きのタレ。これを最後に少量加えるので、最初の水の量は気持ち少なめにしておくと良い。
「すき焼きのタレって、要は醤油、酒、みりんなんです。だからこれ一本あれば、いろんな料理を作れるんで最近ハマってます。親子丼とかもいけますよ」
そのあと、タコとしょうがをお米の上に載せ、準備ができたら「OKAMADON」を弱火にかける。

包丁で潰したニンニクをオリーブオイルとともに「コロダッチカプセル」へ。すぐにパチパチと音がしだし、ニンニクの香りが漂う。この時点ですでに美味そうだ。
「え、さすがにはやないですか？（笑）。まだこれからですよ」と笑いながらたけだバーベキューさんは、その上にスライスした玉ねぎを載せていく。
「こいつが最後に良い仕事しますんで、楽しみにしていてください」

次はいよいよ手羽元の出番。塩を振り、ダッチカプセルの蓋部分で軽く焼き目をつけた後、先ほど敷いた玉ねぎの上に並べていく。この手羽元のサイズに「コロダッチカプセル」がシンデレラフィット。5本並べるとちょうど良い感じに収まる。

お次は味のアクセントになるレモンの輪切りを隙間に載せていく。
「味だけじゃなく、見た目にも爽やかになっていいですよね」
そこに白ワインを3まわしほど豪快に注ぎ込み、醤油を4まわし程度加えたら蓋をクローズ。蓋の上にも炭を載せて、待つこと15分。

蓋を開けるとふわ〜っとレモンの良い香り！
「ここからさらに追いレモンです」と、たけださんが余ったレモンの汁を搾る。最後にパセリと黒胡椒を加えたら完成！

「イメージとしては、喫茶店とかで出てくるような昔ながらのナポリンタンです」
だから具材もウィンナー、マッシュルーム、ピーマン、玉ねぎという王道系。それらをカットしたら、軽く炒めて、さきほど同じ鍋で茹でておいたパスタと絡める。

「ぼく、麺が短いのいやなんです。ツルツルいきたい。だから小さい鍋で蕎麦を茹でなきゃいけないときとかも、ゆっくりふやかしながら、折らずにいれますもん。でもこのパスタパンだったら楽勝ですね。寝かせて茹でられるから水の量も少なくて済むんで、アウトドア向きですしね」

具材とパスタが入った鍋に、ケチャップとウスターソースで味を付ければひとまずナポリタンは完成！ でもここで終わらないのが、たけだバーベキュー流。

そのまま鍋に卵を落として、目玉焼きを焼いていく。
「目玉焼きって水かけて蓋をしてしまえば、完成までの時間は短縮できるんですが、黄身まで白くなっちゃいますよね。綺麗な黄色を出したいんであれば、水は足さずに弱火でじっくり」
そうやってできた黄色と白のコントラストが美しい、これぞ！という目玉焼き。ドーンとナポリタンの上に載せてお好みで粉チーズ、タバスコを振ったら完成。

「味は……、まあ良い意味で予想を裏切らないというか、安心感があるというか（笑）。でも、凝った料理ばっかりだと疲れちゃうんで、こういうみんなが懐かしがれる味って、けっこうキャンプでも人気なんですよ」