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The true value of Nanamica's down, as learned with photographer Kenju Sato.
Best quality of Down feather

The true value of Nanamica's down, as learned with photographer Kenju Sato.

毎年、発売されるやいなや品薄となる〈ナナミカ(nanamica)〉のゴアテックス ダウンジャケット。高機能素材を採用したスタンダードなデザインは、ブランドの世界観を凝縮した珠玉の仕上がりです。素材や縫製やパターンなど、細部にいたるまで並み外れたこだわりが反映されていますが、今回フォーカスするのはその中身、光電子®ダウン。独自の視点で世界中を旅する、写真家の佐藤健寿さんと一緒に世界で唯一、光電子®とダウンを組み合わせる技術を持つ、河田フェザーの工場を訪ね、〈ナナミカ〉のダウンジャケットの魅力を紐解いていきます。

  • Photo_Naoto Date
  • Text_Shogo Komatsu
  • Edit_Shun Koda

PROFILE

佐藤健寿

写真家。世界各地の“奇妙なもの”を対象に、博物学的・美学的視点から撮影。写真集『奇界遺産』シリーズ(エクスナレッジ)は異例のベストセラーに。ほか著書に『世界』(朝日新聞出版)など多数。TBS系「クレイジージャーニー」ほか出演多数。写真展は過去ライカギャラリー東京/京都などで開催。「佐藤健寿展 奇界/世界」が全国を巡回中。
Instagram: @x51

国産ダウンジャケットのパイオニアが作る、上質なダウン。

ゴアテックス ロングダウンコート ¥118,800
体から発する遠赤外線をふく射して保温効果を高める高機能な光電子®ダウンを使用した一着。ロング丈のため、体を温かさで包み込んでくれる。

先に断言したいのは、〈ナナミカ〉のダウンジャケットに封入されている光電子®ダウンは、世界屈指の品質ということ。その真意を探るべく、佐藤さんとともに三重県にある「河田フェザー」本社・明和工場へ向かいました。

「河田フェザー」は1891年に創業した、130年以上の歴史を誇る国内唯一の羽毛産業メーカーです。羽根を使った装飾品や小物を中心に製造していた同社は、1977年に日本で初めてタウンユースダウンジャケットを生産し、その後巻き起こった第一次ダウンジャケットブームでは、国内有名ブランドの大半の生産を担っていたとのこと。そんな偉大な功績を残している「河田フェザー」のダウン製造の工程を、〈ナナミカ〉のゴアテックス ロングダウンコートをまとった佐藤さんがたどります。

「工場を撮影したことはありますが、羽毛の工場は初めて。そして、光電子ダウンについては、普通のダウンより暖かい程度の知識しかありません。どうやって作られていくのか楽しみです」

まず案内してもらったのは、世界各国から厳選して仕入れた羽毛のストック。積み重なっている袋は、ひとつあたり20キロ前後の重量(仕入れ先により異なる)で、現地では簡単な水洗いしかされていないので、開封して精製ラインに送ります。羽毛は風に乗ってパイプ内を移動するので、ゴミが混ざることはありません。

ちなみにダウンジャケットに使われている羽毛は、食用の水鳥の副産物。近年は、食肉生産のコストダウンを目的とする品種改良が行われ、飼育期間が短期化しているため羽毛の質も下がり、品質の悪い物が増えているようです。しかし、食にこだわる国は、肉の味にこだわるため飼育期間が長く、羽毛も大きく高密度に成熟。それを「河田フェザー」は仕入れているとのこと。

最初の工程は、ダウンに付着しているホコリや、水鳥の油脂が酸化して固形化したものやアカなどを落とす“除塵”から。機械で攪拌(かくはん)しながら空気の流れで不純物を除去します。ダウンは重量で売買されるため、安価なダウンは微細な汚れをあえて落とさないようにしているところもあるのだとか。もちろん「河田フェザー」は違います。独自構造の除塵機を使用して、徹底的に汚れを落としているので、この段階からすでに高品質と言えるのです。

INFORMATION

nanamica DAIKANYAMA

住所:東京都渋谷区猿楽町26−13
Hours: 11:00 - 20:00
電話:03-5728-6550
Instagram: @nanamica_daikanyama

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