CLOSE
FEATURE | TIE UP

Translated By DeepL

The defensive breakaway of Chinnosuke Kataoka.
SCRAP&BUILD with TATRAS

The defensive breakaway of Chinnosuke Kataoka.

The Italian brand TATRAS offers a lineup of many elegant yet practical items. The brand's signature items are down jackets. The brand uses high-quality white goose down in urban designs that are highly acclaimed around the world. The man who wore these down jackets and other new Tartarus items was kabuki actor Chinosuke Kataoka. At just 23 years old, he has marked 20 years in his career as an actor, and we spoke with him about everything from fashion to what he expresses in kabuki and other forms of performance.

  • Photo_Kenta Karima
  • Styling_Keisuke Morita
  • Hair&Make_Asahi Sano
  • Text_Shogo Komatsu
  • Panel design_Chinatsu Hitomi
  • Edit_Shun Koda

革新を取り入れる歌舞伎の世界。

〈TATRAS〉DOWN VEST ¥93,500(TATRAS)、VINTAGE JACKET ¥28,380、VINTAGE PANTS ¥8,580(すべてBerBerJin Yuhodo)、〈ULTERIOR〉PULLOVER SHIRT ¥30,800(ELIGHT Inc.)、その他スタイリスト私物

― 今日はスクラップ工場で撮影しました。ここでは様々なものが解体されますが、新しいものが生み出されるスタート地点でもあります。千之助さんにとってのスクラップ&ビルドはなんですか?

歌舞伎の古典演目こそ、スクラップ&ビルドだと思います。いわゆる“守破離”も、それに近いかもしれない。脚本で、言葉遣いが分かりにくいから外しちゃうこともあるし、逆にいまの時代とマッチしているようなセリフは強調することもあって。あと、古典演目だとしても、時代にそぐわないからできない場合も。でも、ファッショントレンドのように時代は回ると思うんです。いま壊されても、いつか見直され、また新しく創られて、どんどん進化していくものだと考えています。

― 伝統芸能は歳を重ねると、表現に味わいが増していくもの。50年後の自分はどうなっていると思いますか?

んー、どうなってるんですかね(笑)。分からない。だからこそ、いまこの瞬間のベストを尽くすことを楽しんでいます。50年後にはない、いまのぼくにしか出せない空気感も絶対にあると思いますので。つねに考えているのは、現在でも未来でも、どんなひとにでも響く表現をしたいと思っています。

〈TATRAS〉DOWN JACKET ¥154,000、SUNGLASSES ¥39,600(すべてTATRAS)、〈Wrangler〉JACKET ¥14,960(エドウイン・カスタマーサービス)、〈yoshiokubo〉PANTS ¥30,800(yoshiokubo)、〈UNDECORATED〉SCARF ¥18,700(UNDECORATED)

― 今年で芸歴20周年。振り返ってみると、いかがですか?

あっという間でしたね。歌舞伎は特殊でその歳からデビューさせてもらいますが、20年はまあまあな芸歴。でも歌舞伎としては、まだまだ新米。振り返ってみると、すべてがいまにつながっていると思います。大変な時期もあったけど、初めて舞台に立ったときに見た景色と感覚を思い出すとワクワクするし、それを忘れたくない。当時の空気感や緊張感、ひとに見られる高揚感は体に刻み込まれていて、自分のエンジンになっています。

― 歌舞伎に対して、敷居の高い印象を持っている読者も多いと思います。どう楽しむのがいいですか?

特に構える必要はないですよ。美術館や映画館に行くのと同じ感覚で観に来てもらいたいです。400年以上続いている歌舞伎は、なぜ伝統として続いているのか。それは観て体感してみないと分からないので、まずは劇場に遊びに来ていただきたい。とにかく、好きなように観てもらえればと思います。役者に注目しても、物語を楽しんでもいい。同じ演目でも、役者によって表現が変わりますし、同じ役者でも歳を重ねると表現が変わりますからね。物語が難しければ、イヤホンガイドで解説を聞きながら観れば分かりやすいですよ。

― 歌舞伎は芸術とエンターテインメントどちらだと思いますか?

個人的に、両方の側面を持っていると思います。歴史的な演目もあるし、『ファイナルファンタジー』や『ワンピース』などをテーマにした、現代的なスーパー歌舞伎もあるので触れやすいですよ。でも、あえて言うなら古典演目を観ていただきたい。歌舞伎のベースになっていて、すべてが詰まっていますので。

INFORMATION

TATRAS

TATRAS CONCEPT STORE Aoyama
03-3407-2700
Instagram: @tatras_official

Add this entry to Hatena Bookmarks