石川顕、鈴木修司の二人が形にした、それぞれの"日本のクラフト"。
雨降る都市で生まれた、ハイブリッドなレインコート。
ヨーロッパで最も雨の降る街として知られるノルウェーのベルゲンで、2009年にひとつのレインコート・ブランドが誕生した。その名も〈ノルウェージャン・レイン(Norwegian Rain)〉。雨水の浸入を防ぐ"機能"と、テーラリングを軸とした"デザイン"が、バランスよく共存したハイブリッドなレインコートを展開し、世界的な認知度を高めている。デザイナーを務めるT-マイケルは、ビスポークテーラーとしての技術と経験の持ち主。彼のモノ作りに対する哲学が、どのようにクリエーションに反映されているのか? T-マイケルが抱く、デザインの真髄に迫る。
Photo_Masahiro Arimoto
Text_Yuichiro Tsuji