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旭一 & KEBOZが案内する、粋な蔵前の過ごし方。
GO TO EAST TOKYO!

旭一 & KEBOZが案内する、粋な蔵前の過ごし方。

“蔵前=カフェ”という認識は、半分正解で半分間違い。盛り上がりを見せる東東京のなかでも頭ひとつ抜けた存在感を示すこの街に、いま、続々と個性豊かな気鋭ショップが集まっています。昔ながらの街並みが残る一方で、日々進化し続ける蔵前を満喫するには、どこに足を運ぶのが正解なのか。郷に入れば郷に従えってことで、そのムーブメントの渦中にいる居酒屋兼アパレルショップ「旭一 & KEBOZ」のお二人に、ご自身のショップ、そして行きつけのお店を案内してもらいました。

蔵前を訪れる理由になりたい。

続いては「ケボズ」のターン。Kenboさんは、ブランドを始めるまで広告代理店に勤めていた元ビジネスマン。服づくりのキャリアもなくブランドを始めた理由は、至極ピュアなものでした。

「もともと服が好きで、自分でつくってみようと思ったのがきっかけです。それがちょうど4年前。最初は友人が喜んでくれたら、くらいの感覚だったんですけど、徐々にブランドも大きくなってきて「ケボズ」一本に絞りました。会社員をやめて一年経ったタイミングで伸ちゃん(門前さん)と一緒に会社を立ち上げて、この店をオープンしたんです」

しかし、なぜファッション不毛の地だった蔵前に店を構えたのでしょうか。「蔵前ってファッションのイメージがない街なので、あえてそこに出すのは面白いなって。わざわざこっちまで来て服を買った方が、お客さんにとっても思い出に残りやすいのかなと思います。実際に地方からのお客さんも多くて、蔵前に来る目的がぼくらだったら嬉しいんですよね」

いまや一部の服好きだけでなく、全国にファンを抱える「ケボズ」。その過熱ぶりは止まることを知らず、今年6月から12月にかけてインスタのフォロワーが6万人増加し、現在では12万人を上回る破竹の勢い。数字がすべてというわけではありませんが、ここまでの伸び率は注目度の高さを示す指標と言えます。

「数字はあまり気にしていないのですが、『ケボズ』を知ってくれる人が増えたのは嬉しい限りです。以前に比べて、若いお客さんもだいぶ増えましたね。最近はぼくらが憧れていた裏原世代の方も面白がってくれていて、お店のスタッフと話すのが楽しくて来てくれる高校生もいれば、息子さんとでお揃いで買ってくれるお父さんもいる。意外と年齢層が広く、老若男女さまざまな方が遊びに来てくれるんです。

『旭一』との相乗効果もあって、フラッと飲みに来た地元の人が『ケボズ』を知ってファンになってくれることもあります。もちろん、その逆のパターンも」

意図的に仕掛けずとも広がっていくコミュニティの輪。相方の門前さんは、「ケボズ」の勢いをどう捉えているのでしょうか。

「正直びっくりしてます。でも思うことがあって、川村は誰よりも働いて誰よりも遊ぶんですよ。ポップアップで地方に行ったときとか、ちゃんとその街の人たちと飲み行って、その後ちゃんと仕事するんですね。移動中もファンの方達の投稿をすごい真面目にリポストしてて。そんなことをしてたら最近、ストーリーズの上限が100件までってことを知るというね(笑)」

リアルはもちろん、オフラインでもコミュニケーションを大切にするKenboさん。「ケボズ」が多くの人に愛される秘訣は、彼のアクションひとつひとつにあるのでしょう。コラボする際も、基本的には信頼ありきでプロジェクトを進めることが多いそう。

「自分がいいな、面白いなって思ったことしかやりたくないんです。インラインも売れ線やトレンドを意識することはなく、大事にしてるのは自分が着たいかどうか。ヒットしないアイテムもありますが、つくりたくてつくったモノなので後悔することはありません」

自らの“好き”を貫き通し、ここまで「ケボズ」を成長させたKenboさん。そんな彼に、今後の展望を尋ねてみました。

「地元の旭川に二店舗目を出してみたいです。いまの業態にバッティングセンターや銭湯とか、エンタメ性をプラスして、そこに行けば1日中遊んでいられるようなお店を考えてます。あとは少年野球の大会も開催したいですね。ぼくらが野球で育ってきたんで、それを通じて社会貢献できたらなって。ひとまず来年は、もっとぼくらの思いやパーソナルな部分を伝えられる一年にできたらなと。というわけで行きましょうか、蔵前散策」

旭一 & KEBOZ

住所:東京都台東区蔵前2-4-3
営業:不定休※Instagramにて告知
時間:旭一 17:00~24:00、KEBOZ 13:00〜20:00
Instagram:@kebozshop @keboz_kuramae @kyokuichi_kuramae

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