前代未聞のカメラバッグ。
モノリスのシューティングトートは、いかにして生まれたか。

2回のミーティングを経て、ファーストサンプルがようやく完成。今回はこちらのサンプルを土台に、守本さんのプロの目線と、金子さんのファッションの目線を交差させながら、より理想に近いものへとブラッシュアップしていきます。

中室： ということで、ファーストサンプルができました。守本さんのトートバッグをベースに寸法などを決め、取り外し可能なショルダーストラップをつけて、中にはレンズ用のポケットもつけました。これはレンズじゃなくても、たとえば携帯用のボトルとか、そういうのを入れてもいいかなと。あとはパソコン用の収納スペースも内部に設けています。

金子： 形がかっこいいですね。

守本： めちゃくちゃいい。強いて言えば、サイズがちょっと大きいかも。もう少し小さくてもいい気がします。縦に長いと、今度は細かなものが底の部分でごちゃごちゃしちゃうんですよ。長いレンズ用に合わせたサイズにすると、他のものが取り出しづらくなるかなと。

金子： そうですね。もう1回りか2回りくらい小さくても良さそう。

中室： なるほど。一方で、重さはどうですか？ 生地は〈モノリス〉で使っているいちばんタフなものを採用しています。なかには裏地もつけているんですが。

守本： ハリがあっていいですね。

金子： でも、たしかにちょっと重さは気になるかも。

中室： 耐久性と重量って、どうしても比例してくるんです。

守本： ぼくはこのままでいいと思いますね。このハリ感がすごくいいなって。弱いものだと、なんとなく使わなくなりそうな気もしてて。どうしても精密機械を入れるから、頑丈じゃないと安心できないんですよね。

中室： 外側のポケットにカメラを入れることってあります？

守本： よっぽどのことがない限り入れないですね。不安だから。あとは底面にクッションがあるといいかも。場面によっては慌てて、パッと地面に置いたりとか、雑に扱っちゃうときとかがあるんですよ。それでも大丈夫なようにはしておきたいです。

中室： なるほど。ありがとうございます。そうしたら機能面はこのままで、サイズとクッション性の問題をブラッシュアップして、セカンドサンプルをつくりたいと思います。