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ギークな座談会。なぜ3人はウエストポーチの虜になったのか?
WHY WAISTBAGS?

ギークな座談会。なぜ3人はウエストポーチの虜になったのか?

機能性が優れていることをだれもが知っているけれど、ファッションのメインストリームにのし上がることのない「ウエストポーチ」。でもなんだか愛おしい。そんなバイプレイヤー的立ち位置のアイテムの魅力を解明すべく、業界屈指のウエストポーチラバーを緊急招集しました。スタイリスト、古着屋、プレス、それぞれの視点で語る好きなポイント、そして私物コレクションの数々。知れば知るほど奥が深くておもしろい。あれ、ちょっとウエストポーチっていいのかも…
※本企画ではウエストバッグ、ヒップバッグなどを総称してウエストポーチと呼称します。

好きになったきっかけ。

ー まずはみなさんのきっかけの話から聞かせてください。ウエストポーチはいつから使うようになったんですか?

西野:ぼく、今日のために予習したところ、2016年6月24日からでした。「小学生以来のウエストポーチ」とインスタに投稿していました。なので、ちょうど8年前からハマってることになりますね。

松川:結構長いですね。

西野:たぶん『ブルータス』のファッション号か何かでウエストポーチがスタイリングに使われているのを見て、「ありかも」と思って、つけだしたんだと思います。

松川:8年前だと〈ブルックス ブラザーズ〉を退社された後ですか?

西野:そうですね、「にしのや」を立ち上げたくらいですね。記憶が定かではないんですけど、当時あまりいいベルトを持ってなかったんです。写真を見てもらうと分かる通り、大きめのパンツを絞って穿くっていうスタイルにハマっていた時期で、ベルト代わりにもなるし、アクセントも効かせられるし、いいかも、みたいな感じだったような気がします。

ー では松川さんは?

松川:ぼくは2つ理由があって、まず一つめはスタイリストアシスタントの必須アイテムだったということ。このウエストバッグ(下記画像参照)は26歳の頃から使いつづけていて、代々アシスタントに受け継いでいます。もう一つは雑誌の『ブーン(BOON)』にザ・カッコマンっていうスナップ企画があって、小山田圭吾さんとかが出てたんですけど、そこでウエストバッグを使っててそれがかっこよかったんですよね。仕事用は〈ポーター〉を使ってて、自分で身につけるのは〈パタゴニア〉とかが多くて、容量や機能性で使い分けてる感じですね。

西野:懐かしい。ありましたね〜。

松川:最近、インスタとかで、過去の雑誌の記事とかが出てくるじゃないですか。それで今見てもかっこいいなと思ったんですよね。それがルーツってわけでもないんですが、原体験はそんな感じですね。

ー 秋元さんは?

秋元:この流れでめちゃくちゃ言い出しづらいんですが、ぼくはほとんどつけないんですよね。

西野:この流れでよくカミングアウトできましたね(笑)

秋元:つけないけど、アイテムとしては好きなんですよ。

松川:買付のときとかもしないですか?

秋元:はい、ほとんどしないんですよ。仕事柄、デカいバッグを持つことが多くて、そういうバッグって大体ワンポケットなので、財布とかだけウエストポーチに入れて、バッグインバッグ的な使い方をしてますね。

西野:なるほど。

秋元:でも形はめちゃくちゃ好きだから、集めてるって感じですね。

西野:コレクター的な感じなんですね。

秋元:洋服とかよりバッグが好きで、その中の一つって感じです。

西野:それわかります。昨日持ってるモノを整理してたときに自分ってこんなにバッグ持ってたんだって気づきました。

松川:ぼくもバッグ好きですね。集めちゃうというより、集まっちゃいますね。

西野:そうなんですよね、小さいし、なんか集めたくなるんです。

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