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だから、プーマ パレルモ。
FOR ALL GEEKS vol.2

だから、プーマ パレルモ。

1970年代後半、サッカースタジアムの立見席(テラス)に通う、熱狂的なフットボールファンのスポーツウエアを取り入れた着こなしは“テラススタイル”と呼ばれ、ヨーロッパ中に普及しました。その足元に支持されたのが〈プーマ(PUMA)〉の「パレルモ」です。そんな名作にヴィンテージ加工を施した「パレルモ ヴィンテージ」が登場します。このモデルは、熱狂的なフットボールファンのように“強いこだわりを持ち、それに誇りを持って楽しんでいる人”、つまりギークなひとこそ履くべき1足。気になるあのひとたちが偏愛しているものと「パレルモ ヴィンテージ」の魅力をお届けします。

  • Photo_Kento Mori
  • Styling_So Matsukawa
  • Hair_Miho Emori
  • Make_Chihiro yamada
  • Text_Shogo Komatsu
  • Edit_Seiya Kato
  • Assistant_Amane Yasuda

I am a PAINTING GEEK

PROFILE

渡邉太地

2019年にスタートしたプリントレーベル「PAJA STUDIO」のメンバーのひとり。今年3月に、東京藝術大学大学院油画第一研究室を修了。“可動型の窓”をテーマに作品を制作する。9月には世田谷区で個展を開催する予定。
Instagram:@1899_tw

自由で純粋な自己表現。

―「パレルモ ヴィンテージ」のプーマブラックをご着用いただきました。

クラシックでかっこいいですね。スタンダードなデザインが自分に合うし、飽きずに長く履ける1足だと思います。定番モデルではないから、ほかのひとと被りにくいのもいいですね。そこが渋いと思います。

―油画を始めたきっかけを教えてください。

シルクスクリーンやグラフィックをやっていましたが、美術館に作品を残したいと思っていて、模索していくなかでこの表現に出会いました。改めて絵の具を触ったとき、死ぬまで続けられると初めて感じたんですよね。

―今日はバンダナにプロダクトアウトした原画をお持ちいただきました。

これは絵というより、デザインって感覚です。グラフィックをやっていたときの自分と、絵を描いている自分が、うまい具合に調和して完成しました。ファッションでありアートでもありますので。

―絵画とデザインに制作の違いを感じていますか?

自分を表現するという軸は変わらないので、全部一緒かと。ペインティングもシルクスクリーンも、コンピューターで作ったグラフィックも、大きな差はありません。出力方法が違うだけで本質は一緒なんですよ。

―どんなところがアートの魅力と考えますか?

いま、ぱっと思いついたのは、自由ってことですね。みんな子どものころから絵を描いているじゃないですか。ぼくはそういった自由で純粋な絵が好きなんです。デッサンができないと画家になれないとかじゃなくて、みんな平等な土俵に立てるのがアートの魅力だと思います。

―“可動型の窓”をテーマにした作品を制作していますが、当初と現在で変化した部分はありますか?

最近は窓の格子を描いていなくて。室内と窓の外、こっち側とあっち側って呼んでいるんですけど、ぱっと見では分からなくなりました。自分としては、ちょっとずつ上に登っている感じ。生きているといろんなものを吸収するじゃないですか。自分が感じたインスピレーションだったり、誰かからの批評だったり。それが日々プラスになっているので、変化していくことは当然のことだと思います。

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