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LEO・藤井萩花、タイメックスと刻む夫婦の時間。-後編:藤井萩花-
Only time will tell.

LEO・藤井萩花、タイメックスと刻む夫婦の時間。
-後編:藤井萩花-

ミリタリーウォッチを起源に持つ、アメリカの老舗腕時計メーカー〈タイメックス〉。実用性重視のデザインと機能性により、長い間人気アイテムとして、多くのひととともに時間を刻み続けています。時間は人々に等しく流れるけど、その過ごし方はさまざま。今回は、そんな時間を密に共有する“夫婦”に焦点を当ててみました。登場するのは、LEO&藤井萩花夫妻。ともにアーティストとして活躍する二人にとって時間とは? 前編はLEOさん、後編では藤井萩花さんにそれぞれ語ってもらいました。

  • Photo_Hiroaki Sugawara
  • Styling_RIKU OSHIMA
  • Hair & Make Up_Taro Yoshida(W)
  • Text_Hisamoto Chikaraishi(S/T/D/Y)
  • Edit_Naoya Tsuneshige

PROFILE

藤井萩花

2010年にダンス&ボーカルグループ「Flower」のメンバーとして活動をスタート。その後「E-girls」や、妹の藤井夏恋とともに「ShuuKaRen」としても活躍する。17年に芸能界を引退し、自身のファッションブランド〈ロールモデル(ROLE MODEL)〉を立ち上げる。21年に、バンド「ALI」のLEOと結婚し、現在双子の男の子の母。ALIが所属する事務所の代表やキッズブランド〈ナチュラルボーン(NATURAL BORN)〉のプロデューサーなど幅広い活躍を見せる。
Instagram:@shukafujii___

今しかないこの時間のために行動する。

─萩花さんは現在さまざまな“顔”を持ち、いろいろな分野で活躍されていますね。

萩花: ありがとうございます。もともとダンサーとして活動していて、以前の事務所を辞めてから、夫であるLEOさんのバンド、ALIのマネジメント事務所の社長になり、ファッションブランド〈ロールモデル〉やキッズブランド〈ナチュラルボーン〉などのプロデュースをしていたり、双子の男の子の母親になったり。今は、主に裏方のお仕事をしています。

─表舞台に立つひとからプロデュースするひとになって、変化したことは?

萩花: アーティストのときは、まず楽曲やステージなど与えられるものがあって、それを自分ものにして表現していたけど、今は周りのひとに協力を仰ぎながらも、基本自分でゼロから何かをつくり上げていて、裏方って本当に大変だなって。

─今はどちらの立場も理解できるひとになったということですね。

萩花: はい。現役の時代はアーティストの自分たちはかなり大変だと思っていたけど、裏でたくさんのひとが支えてくれて、私たちを世の中に届けようと頭と体を使って動いてくださっていたんだなと思い知りました。アーティストをサポートすることの難しさをリアルに実感できるようになったので、私がしてもらったこと同じように、作品をつくること、世に出すことひとつひとつの作業に丁寧に臨もうと考えています。大変だと思っていたあの時間があったからこそ、今があります。

─時間に対する感覚は、アーティストとして活躍していた頃と比べて変わりましたか?

萩花: LEOさんと出会ってから、時間の密度がどんどん濃くなっている感覚があります。生活も仕事もずっと一緒にいるので、結婚して4年くらい経つけど、もう10年以上一緒にいるみたい。時間が急速に進んで圧縮されている感じ……。優先すべきことが、仕事から家族に変わったのが大きいんだと思います。

LEO: 子どもが生まれるまでが本当に365日間24時間ずっと一緒にいたよね。出会ったとき、「理想の相手をやっと見つけた!」みたいな感覚で、それからあっという間でいま(笑)。萩花さんに出会ってからずっと楽しいから。

萩花: 振り返ると、みんなでいる時間はあっという間ですけど、例えばLEOさんと子ども二人でお留守番してもらって、20、30分離れてスーパーに行くだけで、その時間がすごく長く感じる。「もう寂しい!」って(笑)。子どもが生まれてから、時間に対する感覚は明らかに変わったと思います。LEOさんは楽曲制作やライブなどでいつも忙しくしているし、私も彼の現場にあまりいけなくなったので、家族4人が揃う時間をより大切にしたい。

─前編でLEOさんが語ってくださった“弾丸沖縄旅行”も、家族の時間を増やすためですか?

萩花: そうですね。その前にLEOさんと二人でシカゴの音楽フェス「ロラパルーザ」にいっていて、その間、一週間くらい私の実家に子どもを預けていて。帰国したらすごく甘えん坊になっていて、私から離れようとしなかったので、「私たちだけ楽しんでごめんね」とちょっと罪悪感も生まれてしまって……。すぐに息子二人が楽しめるイベントを考えようと思って、ゴールデンウィークの真っ只中だったんですけどお大急ぎで航空券とホテルを調べて。幸運にもちょうどいいチケットと家族向けのヴィラが取れたんです。で、LEOさんに「よし明日いこう!」って(笑)。

LEO: やばいですよね。「今から荷造りするよ」って(笑)。

萩花: 母親になってから「子どもたちのために」という気持ちで、行動力がめちゃくちゃ上がったんで(笑)。子どもでいる時間は一瞬で、今しかないから、早いうちからいろいろな景色を見せてあげたいと思っているんです。たとえ飛行機に十数時間乗っても、「子どもが素敵な体験をできるなら絶対乗り越えてやる!」って思えるので、来月までに子ども二人のパスポートも取りに行こうとしています。家族のためにどうやって時間を使おうかってことばかり考えちゃいますね。

─子どもの一分一秒がかけがえのないものということですね。そんな時間に、普段はどう向き合っていますか?

萩花: 特にプライベートでは効率を考えちゃうタイプで、「この時間までには洗濯と掃除を終わらせる」と、少し先の目標を設けています。息子たちとゆっくり遊ぶ余裕をつくりたいので、時間を細かく計算しちゃう。朝起きて、気づいたら夕方になっているんですから。一方で、子どもができて仕事の量が減った分、今日みたいに現場に来ると「時間ってこんなにゆっくり流れてたっけ?」みたいな感覚になります(笑)。子どもと離れて余計に気にしちゃうというのもあるかもしれませんが。自分があと二人欲しいですね。

─仕事と育児の両立はやはり大変なことですよね。

萩花: タスクをこなすためもありますが、子どもと一緒に過ごす楽しい時間も三倍感じたいから(笑)。

─確かに(笑)。時間は限られているからこそ、「家族のためにどうやって時間を使おうかばかり考える」って、最大の愛情表現だと思います。LEOさんにはどんな時間を使いましょう?

萩花: 私がいろいろやりくりして、レコードショップに行ける時間をつくってあげようかな。彼は本当に音楽のことしか考えていないので。

LEO: ありがとう! 音楽に関しては欲しいものが尽きないからね(笑)。

萩花: でも、彼が自分で買い物できないように、いつも私がお金を管理していて。

LEO: これ、絶対書いてください(泣)。

萩花: (笑)。それでも勝手にレコードを代引きで注文していたり。そこまで好きなら、一日中レコードショプを回ってきてもいいよって。

LEO: やった!

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