あの手この手を駆使して。
次々とポイントを変えますが、回遊するルートがあるようで、ほかの船も同じポイントに集まります。それを証明するかのごとく、大型魚に追われた小魚が海面に浮上するナブラが発生。村山さんはエビングからルアーのキャスティングに切り替えます。
村山: キャスティングロッドは、マグロ用にシンキングペンシル、カツオ用にポッパーを用意しています。食うナブラと食わないナブラがあるみたいで、このナブラは食わないみたい。でも、ほかの船は釣れている雰囲気があるから、コマセの誰かは釣れるんじゃないかな。
ナブラのちょっとしたチャンスに、エビングチームも熱が入ります。ジギングと同じ誘い方をするので、感覚はなんとなく掴んでいるはずですが。
石井: 近くで撒かれたコマセにまぎれてワームを食うから、コマセチームが落とすタイミングに合わせて投げていて。しっかし手応えは全然ないですねぇ。
池本: ジギングは経験しているから、動かし方は分かるし、フォールでヒットすることも理解しています。あとはマグロやカツオとのタイミングの問題だと思うんですけどね。
小松: 船長さんが指示してくれた深さを丁寧に探れば釣れるはず! いつアタリがあっても合わせられるように、集中力を切らさないように。
一方コマセチームは、初めてコマセ釣りに試行錯誤しているようです。
稲原: 水中が見えないからエサに気づいているのか分からない。怪しまれているのかも。竿を触らず、殺気を消してみようと思います。
松葉: 揺れている船で釣りをするのが初めてなので、不思議な感覚。アドバイスをもらって、ちょっとずつイメージできるようになってきました。