ビヨンセ、ジェイ・Z、カニエ・ウェスト、そしていまは亡きヴァージル・アブロー。さらに〈ルイ・ヴィトン（Louis Vuitton）〉、〈ミュウミュウ（MIUMIU）〉、〈マーク・ジェイコブス（Marc Jacobs）〉まで。
ロシアから生まれた気鋭のファッションブランドにして、一躍時代を象徴する存在となった〈ゴーシャ・ラブチンスキー（GoshaRubchinskiy）〉の2015年のビデオを撮影したことで、一気に注目を集めたジュリアン・クリンスウィック。
ビデオグラファーとしてキャリアをスタートさせた彼は、上記のような世界中のセレブやメゾンを虜にしながら、映像作家・映像編集者・ミュージシャン、さらにはテキストやファッションでもオリジナルな世界を表現し続けてきました。
そんな稀有なアーティストが、コマーシャルの撮影でオアフ島にある世界有数のサーフスポットであるワイメア湾で、偶然目にしたその年最大のビッグウェーブを写し出した写真集の『Solo Tumult』。
『Solo Tumult』Julian Klincewicz ¥6,380 ハードカバー(コットンキャンバス） / 21.0cm x 15.2cm / 100ページ / フルカラー
自然と人間、静寂と動感、精神と身体。そうした相反する要素を捉えた作品には、混沌のなかで調和を探そうとする人間の姿が寓話的に現れています。それはめまぐるしい速度で回るコマーシャル空間における、作家自身のステータスを示唆するものであると同時に、慌ただしい現代に暮らすわれわれの肖像というメッセージも。
そして先日「渋谷パルコ MARC JACOBS EVENT SPACE」で展示開催された個展が、12月1日（金）から「RISE ABOVE GALLERY」にて再び目にできるというニュースが。
写真集の販売はもちろん、会場にはワイメア湾をイメージしたフォトスポットも登場。ジュリアン・クリンスウィックスの世界を、体験しない理由はどこにもありません。
