“地方の時代” といわれて久しいですが、とりわけいまはローカルのことが気になる時代。ウェブメディア＆オンラインストアの「OMUSUbee（おむすびー）」は、日本のローカルに光を当て、いいものを面白く提案する、いわば “ローカルのガイド” です。フイナムは、「OMUSUbee」が企画するオリジナル商品を取り上げて連載形式でお届けします。今回は、イラストレーター5eLと手を組んだ、夏と日常それぞれを彩るアイテムの数々です。
Photo_Taijun Hiramoto & Yozo Yoshino
Text_Shinri Kobayashi
シンプル・イズ・パワフル。
今回ご紹介するのは、国内外のモダンアーティストと「OMUSUbee」が手を組んだコラボレーションシリーズ。イラストレーター5eL（ファイベル）が描き下ろした作品を落とし込んだアイテムたちです。
5eLは、花、植物、果物などをモチーフに作品を描くイラストレーター。ビビッドな配色と力強いタッチによるシンプルな作品は、ポップかつパワフル。これまでに各地で個展を開き、〈ジャーナルスタンダード〉をはじめとする数々のブランドとコラボレーションしてきました。
今回のコラボでは、「夏の風物詩」と「日常品」の二つのシリーズがあり、まずは前者の手ぬぐい、うちわ、風鈴、蚊遣り豚という日本の夏の定番4アイテムをご紹介します。
夏の思い出は、ポップな和の小物と共に。
「夏の風物詩」のシリーズは古きよきものを現代のエッセンスを加えてアップデートしていて、まさにコラボの醍醐味を味わえるアイテムばかり。
手ぬぐい ¥2,750
タペストリーとして飾るのもいい。
まずは手ぬぐいです。吸水速乾のこちらは、考えれば考えるほど日本の夏にぴったり。他にも何かものを包んだり、水を含ませて涼を取ったりと、使い方もいろいろ。5eLのパワフルでビビッドなイラストをフルカラーで再現したというこの一枚は、強い日差しにこそ映えるような気がします。ちなみに “GREEN MiND” の意味は、豊かな自然とそこにいる職人の手仕事に対する、5eLのリスペクトが込められているのだとか。
柿渋うちわ 左：Flower 右：Hand 各¥5,500
骨組みとなる竹は、一本ずつ手作業で切り分けてつくられている。
このうちわは、熊本県の伝統工芸品である「来民渋うちわ」をベースにしたもの。和紙部分に柿渋を塗ることで耐久性と防虫性を高め、使いこんでいくといい色合いになります。そこに5eLのバラと手のイラストがそれぞれ入れば、実にポップ。インテリアとして飾っても素敵です。
江戸風鈴 ¥5,500
本来風鈴は、魔除けの鈴として一年中使われていたそう。
音色によってひとの脳内に涼を運び込む風鈴。こちらは「江戸風鈴」と呼ばれ、江戸時代から300年変わらない伝統技法で手づくりされています。「江戸風鈴」特有のあえてギザギザに仕上げられた鳴り口が、柔らかな音を響かせるのだとか。透明なガラスに手作業で描かれたバラのモチーフはどことなくアメリカ西海岸の雰囲気もあり、インテリアとしても使えるのではないでしょうか。
蚊遣り豚 ¥11,000
なぜ豚の形なのかを改めて調べると、蚊よけとして最初に作成した容器が豚に似ていたからという説が有力（諸説あり）。
どこかユーモラスなこの豚。そう、蚊取り線香を入れるもので「蚊遣（や）り豚」という名称なんです。白黒のシンプルな素焼きの陶器に、5eLの代名詞であるバラのイラストを手書きで入れたこの蚊遣り豚は、そのまま蚊取り線香やお香を焚いてもよし。玄関の小物入れとして使うもよし。
日常を彩る小さいかわいいものたち。
さて、後半となるここからは、日常使いにぴったりの「Daily Collection」のアイテムを紹介していきます。
ミドルソックス（グレー） ¥2,530
この他にホワイトベースのタイプも。
ショートソックス（ホワイト） ¥2,200
この他にブラックベースのものも用意。
ソックスは、ファッション性だけでなく履き心地など機能性を備えています。例えば、すね部分は締め付けの強くない編み方を、くるぶしから下の部分はクッション性の高いパイル編みにすることで快適で疲れにくい靴下が完成しました。すべて靴下の産地、奈良県のメーカーで生産。
フラワートイセット 左：A 右：B 各¥11,000
どことなく往年の “フラワーロック” を彷彿とさせる。
5eLのアイコニックなお花を鉢植えに見立てました。茎のなかは針金なので好きな形に曲げられます。鉢代わりのこのマグカップは、コーヒーなどを飲む器としても使えます。世話の必要がないので、センスのいいお花のプレゼントとして、大切なひとに渡すのも乙です。
マグカップ ¥2,200
300mlのサイズは日常使いのマグカップにちょうどいい。
タオルハンカチ 左：グレー 右：ホワイト 各¥1,980
パイピングの色使いもかわいい。
最後は、“Yes” シリーズ小物。Yesは「よし、やった、それでいい、しめた」といった、物事がうまくいった時などの興奮や喜びの意。毎日使うマグカップやハンカチだからこそ、なんとなく縁起のいいものだと嬉しい。
どちらのシリーズもアイテムはベーシックながらも、とにもかくにも5eLのイラストが加わることで、日常の気分をちょっと底上げしてくれる仕上がり。昨日よりも今日、今日よりも明日を楽しむためのアイテムとして、ぜひ取り入れてみてください。
