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ヴァンズが築く新たなストーリー「Always Pushing」vol.4。 BMXライダー中村輪夢のモチベーション。

「Always Pushing. 進む、まだまだもっと」――もう一歩前に進めば、よりよい未来が待っている。それを認識しているから〈ヴァンズ(VANS)〉のライダーたちは、自分の限界を超えるべく何度も挑戦を繰り返しています。この記事は、つねにレベルアップを追求する〈ヴァンズ〉のライダーたちのマインドセットや原動力を探る連載企画。今回は、東京に続いてパリでも世界を相手に戦ったBMXライダー中村輪夢さんにフォーカスします。話を聞いてみると、数々の世界大会に出場している彼のモチベーションが浮かび上がってきました。

Text_Shogo Komatsu
Edit_Amane Yasuda


PROFILE

中村輪夢

2002年生まれ、京都府出身。2歳からBMXに乗り始め、さまざまな世界大会で好成績を残す。「東京2020オリンピック」BMXフリースタイルでは5位に入賞。2022年「アーバンサイクリング世界選手権」優勝。2023年「全日本BMXフリースタイル選手権」では5連覇を飾る。今夏の「パリ2024オリンピック」もBMXフリースタイルに出場し、5位に入賞した。

新技の習得と支えてくれるひとたち。

―パリ大会お疲れさまでした! パリへの切符を手にしたとき、どんな心境でしたか?

中村:東京では悔しい結果を残してしまったので、リベンジの舞台に立てることにホッとしましたよ。やっと再挑戦できるって。

―東京大会の翌年には「アーバンサイクリング世界選手権」で優勝し、2023年の「全日本選手権」では5連覇を果たしました。それらを経て、パリに勢いや自信がついたのでは?

中村:そうですね。「アーバンサイクリング世界選手権」は初めて優勝できたから、自分がやってきたことは間違っていなかった、このままもっと上を目指していこうと思いました。

―パリ大会に向かって、どんな準備をしてきましたか?

中村:東京大会では開催10ヶ月前に骨折しちゃって、直前までリハビリしていたんですよ。でも、今回はケガがなかったので、BMXに乗る以外にフィジカルを鍛えていました。

―やっぱりフィジカルも大事なんですね。

中村:制限時間はたった60秒ですけど、まあまあしんどいんで。最後まで難易度の高い技を出せるように鍛える必要があるんですよ。

―パリの決勝では世界初の新技2回メイクしましたね。

中村:パリに限らず、いつも大会では新技を出したいと思っています。世界選手権でも新技で勝ちましたしね。練習で新技に取り組むと、モチベーションが上がるんです。

―新技の練習は、体力的にもメンタル的にもキツいのでは?

中村:同じ技を反復で練習していると飽きちゃうから、簡単じゃないけど新技のコツを掴むほうが楽しいです。新技を取り入れると本番で失敗する可能性は高くなりますが、リスクを恐れて負けるより、新技を攻めて散るほうがいいかなって感じで。

―新技がモチベーションになっているんですね。

中村:そうなんです。練習で初めてメイクできた時とか、大会まで温めていた技を1発で決めた時とか、何物にも代え難い高揚感があって、BMXをやっていてよかったと思う瞬間です。

―大会で新技に挑戦する時は、やっぱり緊張感が違いますか?

中村:これまで100回以上大会に出ていますが、めっちゃ緊張しますね。今回のパリのライディング前は、やることはやってきたから、あとは楽しもうって思いました。本番直前にうまくなるなんてことはありませんからね。

―今回のパリではどんな部分に緊張感を覚えましたか?

中村:4年に1度の開催だから注目されていたし、自分で気負いすぎていた部分もあったと思う。東京は無観客だったけど、パリでは家族や友達、スポンサーの方も応援に来てくれたから、ここ数年で1番気持ちよく走れてすごく楽しかったです。今回のパリで、みんなに支えられていると改めて実感しました。

―サポートしてくれる仲間や家族のおかげで、いまがあると。

中村:そうですね。仲間とか地元を大切にしたいし、みんなで盛り上がっていくために自分が結果を残して還元していきたいです。

―仲間もモチベーションになっているんですね。

中村:前回と同じ5位という結果に悔しさが残りますが、それ以上にわざわざ応援に来てくれたひとたちの悔しがっている顔を見るのが悲しかった。サポートしてくれるひとのために、もっと頑張りたいと思っています。

型にハマらず、はみ出していい。

―パリでは「オールドスクール」を履いていましたね。

中村:BMXに乗る時は、いつも「オールドスクール」です。いろいろ履いてみたけど、結果的に定番モデルに落ち着きました。BMXのペダルには滑り止めのピンが付いていて、ソールの食いつきがいいんです。ローカットだけどローカットすぎない、高さも絶妙でちょうどいい。

―BMXに乗る時以外も「オールドスクール」を履いているんですか?

中村:最近、日常では「カイル プロ 2」を履いています。BMXに乗る時はシューレースをタイトに縛りますが、普段は脱ぎ履きしやすいスリッポンタイプのほうが楽なんです。ベロクロが付いているから、フィット感を調整できるのも気に入っています。〈ヴァンズ〉の伝統的なクラシックモデルではない新鮮さも周りから評判ですよ。

―好きな〈ヴァンズ〉のライダーはいますか?

中村:小学生の時、ツアーで来日したデニス・エナーソンを生で見て以来、ずっと好きですね。とにかくライディングがエグい。考えられない高さから飛び降りたり、でかいレールに入ったり、派手な技も細かいテクニックもすごい。この先数十年経っても、このライディングができるひとが出てこないんじゃないかって思うくらいぶっ飛んでいるんですよ。

―いまとなっては〈ヴァンズ〉のチームメイトですね。

中村:ぼくが〈ヴァンズ〉からサポートしてもらうようになって、1年後くらい経ったらデニス・エナーソンも加入して、同じチームに所属できているのは本当にうれしいです。

―デニス・エナーソンから影響を受けたことはありますか?

中村:あまり影響は受けていないですね。彼は彼にしかできないことをやっているし、ぼくにはぼくのライディングがありますので。BMXに限らずアクションスポーツは、ひととの違いが評価されます。個性が大事だから、型にハマらなくていいし、はみ出していいのが魅力。日常生活でも、みんなと一緒じゃないといけないって考えがなくなればいいと思っています。

―現在の目標を教えてください。

中村:また4年後にリベンジしたいです。そして、「Xゲームズ」が9月に千葉で開催されるので、そこでもいい走りをするのが目先の目標です。

―「Xゲームズ 千葉 2024」に向けて、もう練習を始めているんですか?

中村:まだコースが発表されていないから、どんな技をやるか決めていないけど、変わらずに楽しんで乗りまくります。大会は1番気持ちよく乗ったひとが勝つ舞台なので、それを忘れなければ、思い描いた結果を出せると思います。

―輪夢さんの活躍によって、BMXシーンがさらに盛り上がっていると感じます。

中村:ぼくが世界大会で勝った実績があれば、さらに後に続いてもらえるはず。日本の子どものBMXのスキルは世界トップレベルで、将来が楽しみなんです。そんな子どもたちが世界大会に出場したいって思ってもらえるように、ぼくももっと頑張ります。

INFORMATION

ヴァンズ

ALWAYS PUSHING キャンペーンページ

今後のインタビュー記事もお楽しみに!
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