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ヴァンズが築く新たなストーリー「Always Pushing」vol.7。 スノーボーダー相澤亮の広がる可能性。

「Always Pushing. 進む、まだまだもっと」――もう一歩前に進めば、よりよい未来が待っている。それを認識しているから〈ヴァンズ(VANS)〉のライダーたちは、自分の限界を超えるべく何度も挑戦を繰り返しています。この記事は、つねにレベルアップを追求する〈ヴァンズ〉のライダーたちのマインドセットや原動力を探る連載企画。今回は、今年〈ヴァンズ〉チームに加入した注目のスノーボーダー相澤亮さんが登場です。活動の幅を広げる彼の足跡を辿ります。

Text_Shogo Komatsu
Edit_Amane Yasuda


PROFILE

相澤亮

1999年生まれ、三重県出身。9歳からスノーボードをスタート。2022年に設立したアパレルブランド〈浮世(UKIYO)〉を手がける。「Xゲームズ」や「全日本スキー選手権 スノーボード競技」などの大会に出場し、現在はストリートスノーボーディングをメインに活動中。2022年にセッションイベント「ウズマキ」を開催するなど、イベントも主催する。

スノーボードから派生した活動。

―相澤さんは今年1月に〈ヴァンズ〉チームへ加入されましたね。

相澤:うれしいし、光栄です。ぼくがメインでやっているストリートスノーボーディングのなかでも〈ヴァンズ〉は重要なブランド。〈ヴァンズ〉の『LANDLINE』っていう、尊敬するライダーがいっぱい出演していた長編ビデオを観て育ちましたからね。

―『LANDLINE』のなかで、誰の滑りに魅了されましたか?

相澤:ディロン・オジョ。トリックやスポットのチョイスがいいし、アプローチもメイクしたあともかっこいい。そして服装も。スノーボードは表現が自由すぎるから、そのひとが普段なにを考えているか、生き様が見えてくるんですよね。

―ディロン・オジョから、どんな影響を受けましたか?

相澤:たくさんあって、オジョの精神を受け継いで自分なりに昇華しています。彼のようにできないことがたくさんあるし、逆にぼくにしかできないこともあると思う。カルチャーを築いてくれたひとたちから受け継いだものを、自分なりに表現するようにしています。

―〈ヴァンズ〉のMTEシリーズ「クロスパス」のグローバルキャンペーンでモデルとして起用され、カナダと日本で撮影されていましたね。

相澤:いままで、スノーボードだけかっこよくやっていたらいいでしょ、って考え方でしたが、モデルを初めてやらせてもらったら結構おもしろかったです。未知なる体験で、こういうのもいいなと思ったし、新たな可能性も見えました。

―「クロスパス」の履き心地はいかがでしたか?

相澤:カナダでは雪上で、東京では街で履きました。カナダの初日はバッグをロストされちゃって滑れず、ほかのライダーのサポートをしていたんですよ。そのときに履いていたら、濡れないし蒸れないし、本当に調子よかったです。東京の街で履いていても快適でした。

―いろんなシチュエーションで履けると。

相澤:スノーボードをする時は、車を運転しながらスポットを探すんですよ。いままでだったら、スノーボードのブーツを履いてスポットへ行き、運転する時に脱いでいて。それが1足で済むから動きやすくなりました。実用性があるし、見た目も気に入っています。

MTE CROSSPATHは10月より販売開始予定。

―「クロスパス」の撮影で新たな可能性も見えたとおっしゃいましたが、そういった経験は〈浮世〉など自身のクリエイティビティに反映できるのでは?

相澤:そうですね。スノーボードにとどまらず、全部が繋がるはず。いい流れができると思いました。

―〈浮世〉を立ち上げた経緯を教えてください。

相澤:20歳前後から始めたので、あまり深く考えていませんでした。ブランド名も適当ですし、あとから結果がついてくるでしょって感じで。スノーボードのシーンには、有名じゃなくても本当にかっこいいひとがいるんです。そういったひとたちを〈浮世〉を通じて少しでもフックアップして、本当にかっこいいものを提示したいとは考えていました。

スタイルの異なる仲間から刺激を受ける。

―近年、コンテストからストリートに活動の主軸を変えましたね。

相澤:『LANDLINE』を観ていたから、もともとストリートが好きでしたが、スノーボーダーとして最初になにをすればいいのか分からなくて、まずは自分の名前を知ってもらおうとコンテストに出場していました。

―ずっと『LANDLINE』のようなスタイルを目指していたんですね。

相澤:技術はコンテストに出場しているひとのほうが高いんですけど、ストリートで滑るひとたちは、技のすごさ以外の要素がたくさん混ざって、いいものが完成します。服装でもスタイルの違いが出てきて、おもしろいんですよ。履きやすさはもちろんありますけど、音楽やアートと密接な関係にある〈ヴァンズ〉を履くことに意味があるんです。

―スノーボードにもさまざまな分野があり、そういった多様なスタイルを持つスノーボーダーが「ウズマキ」に集結しました。

相澤:國母和宏さんや平野歩夢くんも参加してくれました。その2人とぼくは、それぞれやっていることが違うんですよ。歩夢くんはコンテストで、國母さんはバックカントリー、そしてぼくはストリート。ほかにもカービングやボウルやレールをメインにしているひともいて。各分野のかっこいいひとがひとつのイベントに参加してもらうことに意味があったと思います。活動するフィールドが違うと、同じスノーボーダーでも交わりにくいんですよね。

―「ウズマキ」を開催したのは、そういったひとたちの交流の場にしたいという思いがあったんですか?

相澤:最初は、群馬県にあるパルコール嬬恋リゾートというスキー場から、なにかイベントをやってほしいと依頼があっただけで、開催してみたら結果的に意味がついてきたんですよ。

―でも、開催したことで視界が広がったのでは?

相澤:いろんな種類のかっこよさがあって、視界はすごく広がりましたね。ずっとスノーボードをかっこよく滑るだけでいいと思っていて、それ以外に興味がなかったので、結果的に少しでもシーンに貢献できたのかなと思います。

―スタイルが違うからこそ、仲間から刺激を受けることも多いと思います。

相澤:そうですね。歩夢くんが分かりやすい例。ぼくはあんなに高く飛びたくないんですよ、怖いから(笑)。でも本人は、ケガで済めばラッキー、死ななくてよかったって話すんです。ぼくにはできない分野で活躍しているひとがいるから、よりスノーボードがかっこよくなるし、前に進めると思います。あと、個人的にかっこよくないと思っているから、やらないこともありますが、それをかっこよくやっちゃう仲間もいるんです

―仲間がいるからこそ、気づけることがある。

相澤:仲間が、ぼくの知らないかっこよさに気づくきっかけになっています。ぼくの感性を広げてくれる存在です。

―今後の目標はありますか?

相澤:最終的な目標はないんです。いま自分がやるべきことをやるだけだと思っています。「クロスパス」のグローバルキャンペーンでやらせてもらったモデルとか「ウズマキ」の開催みたいに、自分で目標を掲げて実行しなくても、やることをやっていたら、いい結果に結びつく。ただ、スノーボーダーとして、どうあり続けるべきかとつねに考えています。とにかく毎日滑って、自分を磨くことを大切にしています。

INFORMATION

ヴァンズ

ALWAYS PUSHING キャンペーンページ

今後のインタビュー記事もお楽しみに!
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