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ヴァンズが築く新たなストーリー「Always Pushing」vol.8。スケーター前田日菜が繋がる世界。


「Always Pushing. 進む、まだまだもっと」――もう一歩前に進めば、よりよい未来が待っている。それを認識しているから〈ヴァンズ(VANS)〉のライダーたちは、自分の限界を超えるべく何度も挑戦を繰り返しています。この記事は、つねにレベルアップを追求する〈ヴァンズ〉のライダーたちのマインドセットや原動力を探る連載企画。今回は、海外のコンテストやイベントでも活躍し、〈ヴァンズ〉のスケートビデオに多数出演している前田日菜さんにお話を聞きました。世界を股にかけ活動している彼女のスケートボードに対する考え方に迫ります。

Text_Shogo Komatsu
Edit_Amane Yasuda


PROFILE

前田日菜

2005年生まれ、兵庫県出身。小学4年生のころスノーボードのオフトレーニングとしてスケートボードを始める。2020年「タンパ プロ ウーマンズ オープン」で優勝。VANS APACチームの『Lava』や『PETALS』、Vans Japanの『COAST 2 COAST』など〈ヴァンズ〉のスケートビデオに出演。

海外で得たこと、学んだこと。

―海外のコンテストやイベントに参加するようになって、大きく変わったことはなんですか?

前田:スケートボードに対する考え方が変わりました。大会の結果以上に、みんなにスケートボードの楽しさを伝えたいと思うようになったのが大きく変わったこと。前までは勝ちたいって気持ちが強すぎて表情が固かったと思いますが、やっぱり楽しそうに滑るのが1番。そう考えるようになってから、気楽な姿勢で大会に出られるようになりました。

―いまではコンテストだけではなく、ストリートでも滑っていますよね。

前田:映像がかっこいいし、ストリートでしか出会えないひとたちがいるから、繋がりを広めたくてストリートでも滑るようになったんですよ。大会に出場していただけじゃ絶対に出会えない海外のスケーターとも繋がって、友達が増えました。あと、大会に向けてパークで練習していると、ストリートで映像に残したい技もあって。映像では何回もトライしてひとつのパートが完成するので、そっちのほうが気持ちが楽ですし。1本で決める大会と違って何回でも挑戦できるのも楽しいです。

―今年7月には、カナダ・トロントで開催された〈ヴァンズ〉主催の「The Bunt Jam 2024」にも参加されていました。

前田:インスタとかYouTubeで観ていたひとと滑れたし、一緒にご飯も行けて、すごい! ってずっと思っていました。

―特に印象に残っているのは?

前田:リジー(・アルマント)と一緒に滑るだけじゃなくて、ご飯に行ったり、バスで移動したり、そういう時間が幸せでした。英語は苦手なんですけど、うまくしゃべれなくても仲良くしてもらえて。コミュニケーションを上手に取れないのは寂しいけど、そこまで重要なことじゃないとも思いました。

―海外だからこその経験ですね。

前田:すごく影響が大きかったです。あと、私が〈ヴァンズ〉に入る前から観ていた、ウナ(・ファラー)に会えたのもうれしかった。スケートのスタイルからファッションまでかっこよくて好きなんです。すごくフレンドリーに話してくれました。滑り方や魅せ方、服装も大事だと再認識できました。

―服装でいえば「ハーフキャブ」を履いていますよね。どんなところが気に入っていますか?

前田:自分が目指すスタイルに合っていると思います。徐々に自分の足になじんでいく感覚があって、履きやすいです。壊れにくいのも気に入っています。

世界中に広がる交友関係。

―今年3月にケガをしてしまったそうですね。

前田:アメリカに行く前々日、東京で撮影していて。いけるやろって気持ちでダウンレールに入ったら、ひざをやっちゃいました。そこまで難しい技じゃないし、でかいスポットでもなかったんですけど、軽い気持ちで入ったのがよくなかったです。

―スケートボードには危険がつきものですが、挑み続ける理由はなんですか?

前田:楽しいから、好きだからってだけで、そこまで深く考えていないです。いい映像を残したいから、気づいたらスポットに向かっている。ケガをしちゃっても、好きなことをやっているので、絶対に嫌いになりません。次に進まないとって気持ちも強いです。

―好きだからこそ悩むこともあるのではないでしょうか。

前田:落ち込んだ時も、ケガをした時も、休む機会やったんかなってとらえて、自分の気持ちを上げて保っている感じです。楽しいことだけをやって嫌なことを忘れて、治ったらいっぱい滑る。何百回コケたとしても、乗れた時の達成感は、ほかでは味わえない感情だと思います。

―ほかに、どんなところにスケートボードの魅力を感じていますか?

前田:スケボーをやる前は、東京とか海外に友達ができるなんて、絶対に考えられませんでした。世界と繋がることができて、交友関係が広がるところが魅力だと思います。

―スケートボードのおかげで仲間が増えたと。その存在は大きいのでは?

前田:そうですね。海外でも友達がサポートしてくれるから、そのトリップを楽しめます。スケボーって個人で頑張ったぶんだけうまくなるけど、一緒に滑る友達も大事だと思うので、上達するには必要な存在です。

―考え方や仲間など、スケートボードを通じていい影響を受けているんですね。

前田:スケボーをやっていなかったら、絶対にいまの考え方になっていなかったと思います。1週間前に海外トリップが急に決まることもあって、普通じゃ絶対にありえないじゃないですか(笑)。そういう経験ができるところもいいですよね。世界中どこにでも友達ができるし、行動範囲に制限がない。自分で技を生み出すひともいたりして、本当にスケボーは自由だと思います。

―今後の目標を教えてください。

前田:大会に出つつ、ストリートで映像を残す。まだストリートで滑るようになったばかりだから慣れるまで時間がかかるけど、できるだけたくさん映像を撮って、いつか自分のパートを出したいです。

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